BTS(防弾少年団)を擁する韓国最大手芸能事務所HYBEのパク・ジウォンCEO(最高経営責任者)が業界2位のSMエンターテインメントの買収と関連し、SMエンタの独立性を保障すると明らかにした。
パクCEOは2月13日、ソウル龍山(ヨンサン)のHYBE社屋で全職員を対象にした説明会を開き、SMエンタ合併買収(M&A)に関する説明会を開いた。
SMエンタの買収戦について、パクCEOが公の場で発言したのは今回が初めてだ。
その席でパクCEOは「SMのレガシー(遺産)を尊敬する。SMの独立性を保障する。HYBEはすでにマルチレーベル体制を証明した」とし、「SMはSMだけの価値がある。その色を守り続け、HYBEは彼らがさらに拡張できるよう支援する」と明らかにした。
SMエンタ創業者でもあるイ・スマン前総括プロデューサーの去就については、「イ・スマンの経営参加やプロデューシング参加はない。ロイヤリティもこれ以上持っていかない」と説明した。
先立ってHYBEは2月10日の公示を通じて、SMエンタ創業者兼筆頭株主であるイ・スマン前総括プロデューサーが保有するSMエンタの持分18.47%のうち、14.8%を買収する契約を締結したと発表した。
パクCEOは「(今回のM&Aで)皆がシナジー効果を得られるだろう」と展望した。
SMエンタの社内弁護士であり、イ・スマン前総括プロデューサー側に立っているチョ・ビョンギュ副社長も同日、SMエンタ全職員に送った「役職員説明文」を通じて、「敵対的M&Aを試みる側はカカオであって、HYBEではない」と伝えた。
続けて「HYBEは友好的なM&Aを進行しており、大株主(イ・スマン)の意に反して持分を増やそうとしているのはカカオ、そしてカカオと手を組んだ現経営陣とALIGN」という立場を明らかにした。
にもかかわらず、依然としてSMエンタの“内紛”は続いている。HYBEのSMエンタ買収について、SMエンタ内部では否定的な意見が多い。
会社員匿名コミュニティ「Blind」のSMラウンジでは、HYBEのSMエンタ買収に対するSMエンタ内部職員の考えを尋ねる投票が行われた。
2月11日に開始された投票では、「SM現経営陣(イ・ソンス、タク・ヨンジュン)とカカオ」と「HYBEとイ・スマン」の2つの選択肢で支持を尋ねたが、2月13日午後基準で「SM現経営陣とカカオ」が190票(85.6%)を獲得しており、「HYBEとイ・スマン」は33票(14.9%)に留まった。
HYBEのSMエンタ買収について、SMエンタ内部では否定的な意見が圧倒的であると分析される。
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