韓国女子ゴルフで日本人が快挙!下部ツアー初出場初優勝を成し遂げた21歳吉津谷彩香とは

韓国女子ゴルフ(KLPGA)ジャンプツアー(3部)の2023年シーズン初戦で日本人選手が優勝を果たした。

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4月11日から12日の2日間にかけて、忠清南道扶餘郡(チュンチョンナムド・プヨグン)に位置する百済(ペクチェ)カントリークラブ(パー72、6258ヤード)の泗沘(サビ/OUT)コース、漢城(ハンソン/IN)コースで「KLPGA 2023 百済CC・サムデイン 紅参ボール ジャンプツアー第1戦」が行われた。

賞金総額3000万ウォン(日本円=約300万円)、優勝賞金450万ウォン(約45万円)の同大会で優勝したのは日本人の吉津谷彩香。2002年3月生まれの21歳ゴルファーが、KLPGAの大会初出場にして初優勝を成し遂げた。

「思いがけず優勝できたので…」

吉津谷は第1ラウンドで4バーディ・3ボギー、1アンダーの「71」をマーク。首位と1打差の3位タイで折り返すと、最終ラウンドでは5バーディ・3ボギーで2打を減らし、通算3アンダーの「141」でリーダーボードの最上段に名を刻んだ。

(写真提供=KLPGA)吉津谷彩香

「2番ホールでバーディを取り、流れが良いと思っていましたが、その直後のホールでボギーを叩いてしまいました。そこで、もっと集中しようと誓いました」と最終ラウンドを振り返った吉津谷は、「集中したおかげでセカンドショットとパットが上手く行き、流れも良くなりました。“優勝できる”と繰り返し自分に言い聞かせてきましたが、こうして優勝できて本当に嬉しいです」と、優勝の感想を明かした。

今回、韓国女子ツアーの大会に出場することになったきっかけを尋ねると、吉津谷はこう答えた。

「韓国に知人がいて、昨年の冬に韓国でゴルフをしたことがあるのですが、一緒にラウンドを回った方から“KLPGAツアーに挑戦してみてはどうか”と勧められました。私自身、韓国の選手が日本やアメリカの舞台で優勝する姿を見て育ってきたので、韓国ツアーに関心がありましたし、実際にプレーしてみたいと思っていました」

「そこでKLPGAツアーについて調べてみたら、外国人も韓国人選手と同じ過程を経て入会できるよう規定が変更されたことを知り、チャレンジすることになりました」

(写真提供=KLPGA)吉津谷彩香

韓国女子ツアーでは2022年、外国人選手の国内ツアー進出障壁を低くすべく、韓国国籍者のみ参加できた「準会員選抜戦」と「ジャンプツアー」をKLPGAが全面開放した。以後、外国人選手の韓国女子ツアーへの参戦ラッシュが相次いでいる。

変更された規定を通じ、ジャンプツアーとドリームツアー(2部)を経由する韓国人選手と同じ過程で正規ツアー(1部)に進出した初の外国人選手には、中国出身のリ・シュイン(19)がいる。

リ・シュインは先週行われた正規ツアーの2023年シーズン国内開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」に出場し、16位タイと善戦したことでゴルフファンの注目を集めた。

今回の優勝でKLPGA入会への第一歩を力強く踏み出した吉津谷は、「実際のところ、今回ジャンプツアーに出場してみて、日本でプロテストを受けるか韓国で挑戦を続けるか決めようと思っていました。ですが、こうして思いがけず第1戦で優勝できたので、心を固めました」とし、「残りの3戦でも良い成績を収め、KLPGAインターナショナル会員(I-tour)資格を得られるよう頑張ります」と力強く語った。

(写真提供=KLPGA)トロフィーを手に笑顔を見せる吉津谷彩香

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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