このようなTXTの爆発的な人気ぶりは、これまで毎作品でしっかりとした音楽性を披露してきたことをベースに、既存の文法をひねり、「不慣れ」と同時に「差別化」を見せてくれた独自色を見せてきたことが要因に挙げられる。
特に今回の『Sugar Rush Ride』ではオルタナティブポップダンスというジャンルを選びながらも、“韓国版ロミオとジュリエット”ともいえる『春香伝』の一部分を借用した歌詞(「こっちに来てもっと、おんぶして遊ぼう、もっと」)、伝統舞踊のステップを採用したパフォーマンスといった韓国的要素を活かし、ユニークながらも魅力的な“TXTらしい”音楽を完成させた。
TXTは叙事的にも「青春の成長ストーリー」というしっかりとした軸の下、少年たちの友情と愛、別れ、夢を追う過程で向き合う誘惑など、多彩な話を伝えている。高クオリティのコンテンツを通じて、音楽とパフォーマンスはもちろん、内在したテキスト解釈の楽しさを与えているのだ。
破格の上昇曲線を描き、第4世代を越えて“K-POPリーダー”として飛翔中のTXTが今後、どのような活躍でK-POP界に地殻変動を起こすのかに注目が集まる。
(記事提供=OSEN)