「質的には100%正常化」コロナ禍を経て3年ぶり通常開催のBIFF、俳優の加瀬亮も審査委員として参加

2022年10月15日 話題

今年は映画の殿堂とCGVセンタムシティ、ロッテシネマセンタムシティ、映画振興委員会標準試写室など7つの劇場30スクリーンで、71カ国から招待された242作品が上映された。総観客動員数は16万1145人で、座席シェアは約74%だった。

この数字についてイ理事長は、「今年もパンデミックが完全に終わらなかったため、スクリーン数が少なかった。ほかの部分でも予算を節約したため問題はあった」とし、「パンデミックによってオンラインに全面交替したが、(利用者が)増え、不本意ながらチケットシステムのミスを犯した。これは重大な問題なので、来年はこのようなことがないよう、しっかりと準備する。アクセスできなかった方々にご迷惑をおかけして申し訳ない。来年には色々な改善方案を通じてサービスを提供する」と知らせた。

今年のニューカレンツアワードに招待された10作品から受賞作となったのは、『怪人』(韓国)と『Shivamma』(インド)だ。

『怪人』について審査委員の俳優・加瀬亮は、「監督が劇中の人物をどれほど敏捷で精巧に眺めるかを考慮した。革新的な撮影技法を通じて、一つの家にいる人物の間に独特な循環輪を作り出した。現代的な世界観を築いていた」と称賛。『Shivamma』に対しては「現実にふさわしい映画を完成させてくれた監督の独創性と強烈さに賛辞を送る。ドキュメンタリーとフィクションが出会い、自然で活力あふれる映画を作り出した。インドのある村で繰り広げられる普遍的な話を土台に、俳優たちの演技が光っていた」と評している。

(写真提供=OSEN)加瀬亮

ニューカレント賞は、コンペティション部門で新人監督の最初または2番目の長編映画の中から計2本を選定し、それぞれ3万ドルの賞金を授与するというもの。世界的に著名な専門家で構成された審査委員たちが選定したニューカレント賞は、アジアの才能ある新人監督の発掘と激励の意味を持つ。今年はユニフランス会長のセルジュ・トゥビアナが審査委員長に抜擢された。審査委員には、フランス人映画監督のアラン・ギロディ、インドネシア人映画監督のカミラ・アンディニ、俳優の加瀬亮、映画会社「家」のイ・ユジン代表が務めた。

キムジソクアワードには、オープニング作品でもあった『風の香り』(イラン)、『変貌』(ウズベキスタン)が受賞した。これについてキム・ヒジョン監督は「キム・ジソク元プログラマーの意思を受け継ぐことに重点を置いた。全体的にレベルの高い作品を、審査委員たちは感嘆しながら観た。私たちは大きく戦わずに選定できた」と明らかに。『風の香り』については、「審査委員全員が喜んだ。作品全般の構成力と毎場面に強さと美しさがあった」と選定理由を明らかにした。

続けて『変貌』に対しても、「この映画の見解、観点を重要に見た。ソビエト連邦が崩壊した歴史を、西欧の観点ではなく、ウズベキスタンなど少数民族の視点で眺めたのが興味深かった。特に映画的な表現が何かを話す時、長所が多かった。難しい撮影方式、サウンド、絵がとてもよかったので受賞作に選んだ」と述べた。

また俳優賞は『ビッグスリップ』のキム・ヨンソン、『蔚山の星』のキム・クムスンが受賞。この2人は、今年審査委員に選ばれたイ・ヨンエ、キム・サンギョンがそれぞれ審査したという。

ホ・ムンヨン執行委員長は「今年の私たちの内部での目標は正常化だった。3年ぶりの正常化という課題が、私たちの予想よりも難しく、手ごわい課題だったということを準備しながら、映画祭を運営しながら悟ることになった」と話す。

続いて「正常に運営された2019年を100%と定めた時、今年は80~90%程度に回復することを目途にした。まだ劇場にも観客が例年に比べて60%程度しか入っていないため」とし、「私たちは今年、量では90%近く目標を成し遂げたと考える。イ・ヨングァン理事長は謙虚におっしゃったが、質的には100%正常化したのではないかと思う」と自らを評した。

(写真提供=OSEN)会見の様子

今年、屋外でのマスク着用全面解除によって、3年ぶりに正常開催されたBIFFは、開幕式をはじめ、すべてのイベントを従来通り運営した。韓国の映画人4712人が釜山を訪れ、昨年69人にとどまっていた海外ゲストも今年は1694人が来韓したそうだ。

3年ぶりに対面開催されたアジアコンテンツ&フィルムマーケットは、49カ国から2465人が参加した。正常開催された2019年と比較すると12%も増加した。歴代最多ビジネスミーティングを行い、歴代最高を記録したという。

ホ・ムンヨン執行委員長は「今年のマーケットは特にすごかった。100%を基準にすれば、ほぼ140%程度まで行ったのではないかと思う」と話している。

ほかにも今年は、22カ国72のブースが設けられた。アジアプロジェクトマーケットで計705件のミーティングを、釜山ストーリーマーケットで計1027件のミーティングを行ったということだ。プラットフォーム釜山参加者は25カ国で165人だった。

これに対してオ・ソクグンマーケット運営委員長は、「私が運営委員長になって2年になったが、参加者全員と対面したのは今年が初めてだった。正常開催された2019年に比べても参加者が12%増え、ビジネスミーティングなどは歴代最高だった。国内外の映画関係者、映画産業関係者に、この場を借りて感謝する」と挨拶した。今年は韓国とアジアで計51本、1027件のミーティングを行った。

続けてオ運営委員長は、「釜山ストーリーマーケットは韓国のIPを中心にしたが、今後はアジアのIPを紹介できるよう業界と緊密に議論し、より豊かなマーケットになるようにする」と誓った。

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