韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメント(以下、SMエンタ)に所属していた歌手ファニが、通帳残高が底をつくほどに困難を極めた生活苦を告白した。
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9月6日に韓国で放送されたSBS Filバラエティ番組『外食する日バスキング』(原題)第6回では、男性デュオFly to the Sky(フライ・トゥ・ザ・スカイ)のファニが出演した。
番組内ではまず、Fly to the Skyの結成秘話が明かされた。
ファニは「SMエンタ入社前にビーボーイ活動で有名で、SMエンタにキャスティングマネージャーが名刺を渡し、オーディションを受けることになった」とし、「当時は歌うことがとても好きだった」と伝えた。
また、デビュー時を回想しては「当時はイ・スマン先生がソロデビューを提案したが、一人で活動することが怖かった」と語ったファニ。その後、Fly to the Skyでともに活動することになるブライアンがSMエンタのアメリカオーディションで合格し、R&Bながらダンスまで踊るグループを組んだことを明かした。
当時、SMエンタという大手芸能事務所に入社したことについてファニは、「5年契約だったが、当時はアイドルグループが多くデビューしていた時期で、自分たち(Fly to the Sky)はSMエンタで唯一のR&Bデュオだった」とし、「自分たちの音楽を最も上手にできるところを探すため、出ることになった」と、2004年にSMエンタとの契約が満了した背景を伝えた。
その後は通帳の残高が見る見るうちに減っていったという。「契約終了後はすぐに音楽活動をできなかった。本当に大変だった。SMエンタでたくさんお金を稼いだときはいつも食事代をおごっていたが、その瞬間から自分も苦しくなった。おごってもらうのも嫌で、世話にもなりたくなくて、家の外に出なかった。そうしてすべての関係を遮断した」と、ファニは当時の苦しみを告白した。
また、「実は自分たちが一度誤った契約をしたことがある。これは誰も知らない」と明かし、「一度、エンターテインメント事業を始めようとしたゲーム会社があり、当時はお金もなかったので幼い心で現金2000万ウォンという大金を受け取った。それだけ大変だったんだ」と慎重に話した。
そして、「ただ、周囲の方々が“それは違う”と引き止め続けてくれたので、結局そこを選択せず、その後さらに良い会社と接触できた」とし、「違約金2000万ウォンは良い会社で整理してくれた。それだけミスが多かった。代表も自分たちがまだ若いからミスをするかもしれないとして、むしろ一緒にやろうという約束を受けた」と、“災い転じて福となす”となったエピソードを伝えていた。
(記事提供=OSEN)
◇Fly to the Sky プロフィール
1982年1月17日生まれのファニ(本名ファン・ヨンソン)と、1981年1月10日生まれの在米コリアンのブライアン(韓国名チュ・ミンギュ)によって結成されたR&Bボーカルデュオ。1999年にSMエンターテインメントからデビューし、2004年に契約満了。その後、いくつかの所属事務所に籍を置いたあと、2009年からは個々が立ち上げた事務所で、タレント、俳優、歌手などのソロ活動を続けながら、2014年にグループ活動を再開した。日本でも2001年から2009年の間に、多数のライブ、コンサート、ファンイベントを実施している。「韓国版CHEMISTRY」といえる存在だ。
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