多くの第4世代K-POPアイドルグループが危機を迎えている。
【写真】宮脇咲良所属のLE SSERAFIM、活動中断のメンバーは不要?
BTSを擁する大手事務所HYBEが初めて披露したガールズグループ「LE SSERAFIM」を筆頭に、メンバー全員がそろった“完全体”で活動できないグループや、メンバーの脱退を経験するグループが増えている。
この5月だけでも2つのアイドルグループでメンバーの脱退が発表された。
まず、去る5月25日、ガールズグループ「H1-KEY(ハイキー)」のタイ人メンバー、シタラがデビューから4カ月で脱退することが決まった。所属事務所は「この間、H1-KEYメンバーとして共にしてきたシタラが、個人の事情によりチームから脱退することとなった」と発表。ただ詳しい脱退理由の説明はなく、「全体的な状況を判断してこのような結論を下すことになった」と述べるにとどまった。
シタラはデビュー前、タイメディアなどから彼女の父親(故人)が過去にタイ軍部政権を積極的に支持し、民主主義を破壊したと指摘されたことがある。今回の脱退が、その影響なのかは定かではないが、デビューを強行したものの結果的に早期脱退となった。
次に同日、7人組ボーイズグループ「KINGDOM」もメンバーの脱退を発表。所属事務所GFエンターテインメントは、「メンバーのチウが個人的な事情で専属契約を解除し、グループから脱退しすることになった」とし、「KINGDOMは今後、6人体制で活動する予定」と伝えた。
KINGDOMがデビューしたのは2021年2月18日であるため、1年3カ月ほどでメンバーが離脱したことになる。
振り返れば、4月30日にもボーイズグループ「TO1」のメンバー、チフンが脱退した。こちらの脱退理由も「専属契約解約の事由が発生した」とだけ伝えられ、詳しい内容はわからない。
そして「宮脇咲良の加入」「HYBE初ガールズグループ」などの修飾語で、5月2日に大々的にデビューしたLE SSERAFIMも、早くもメンバー1人が活動中断に追い込まれた。
デビュー前から中学生時代に同級生をいじめていたとの疑惑が提起された17歳のキム・ガラムだ。いじめ疑惑を否定してデビューを強行したが、5月19日、キム・ガラムの“被害者”を主張する人物が法律代理人を通して謝罪を要求した。
すると所属事務所でHYBEの傘下レーベルであるSOURCE MUSICは、デビューから18日後の5月20日、「キム・ガラムも学校暴力の被害者」と従来の立場に固持しながらも、「キム・ガラムはデビューの過程であらゆるデマの攻撃を受け、心理的な困難を経験してきた。しばらく活動を中断し、負傷した心を治癒することに集中することに決めた」と明かした。
キム・ガラムが復帰するまで「当面5人体制で活動」としながら活動中断を発表したが、彼女の“いじめ疑惑”と関連して対立している両者の立場が大きく異なるため、この問題が解決しない限り、復帰は難しそうだ。
さらに5人体制で活動しているLE SSERAFIMについて、現在は「むしろ安定感が増した」などと評価する韓国メディアも少なくない状況だ。
キム・ガラムほど詳しい事情は明らかになっていないが、前述したグループを脱退したメンバーも何かしら個人的な問題を抱えていたと推測される。
デビューからそれほど時間が経っていないにもかかわらず、脱退や活動中断のニュースが目立つ第4世代K-POPアイドルグループ。この傾向は今後も続いてしまうのか、注目したい。
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