豪快な一発の男、マ・ソクト刑事が帰ってくる。柔道技まで習得し、拳の威力はさらに強力になった。衿川(クムチョン)警察署強力班の顔ぶれもそのままだ。
【写真】“第2のマ・ドンソク”俳優!ビルダー出身で異名は「顔隠腕」
5月18日に韓国で公開される映画『犯罪都市2』(原題)は、衿川署強力班に所属する“怪物刑事”マ・ソクト(演者マ・ドンソク)を中心に、犯罪を掃討する過程を愉快に描いたクライムアクション作品。
前作は青少年観覧不可の映画としては異例の688万人を動員し、大成功を収めただけに、続編にも注目が集まっている。
口より先に拳が出るマ・ソクト式捜査の情熱は前作に劣らない。ただ、舞台はソウルの九老区(クログ)加里峰洞(ガリボンドン)からベトナムへと広がり、敵役にはソン・ソックが選ばれた。
前作の時代設定が2004年、加里峰洞一帯を支配したチャン・チェン(演者ユン・ゲサン)の話だったとすれば、2は4年が経過した2008年のベトナムが舞台だ。
ベトナムへと逃走した容疑者を引き連れて来いというミッションを受けて現地に向かったマ・ソクトとチョン・イルマン(演者チェ・グィファ)が、韓国人暴力団のカン・ヘサン(演者ソン・ソック)の極悪非道な犯罪を知り、物語が展開される。
2022年公開の映画が、あえて2008年に海外で起きた犯罪を題材にした理由は、映画がシーズン8まで企画されたためだという。映画の主人公であり、企画および製作を引き受けたマ・ドンソクは5月11日、ソウル龍山(ヨンサン)CGVで行われた懇談会で「『犯罪都市』を計8編にわたるフランチャイズ映画として製作する」とし、「今後、予定されたシーズンまで製作されれば、次第に公開時点と同じ時期の事件が映画化されるだろう」と予告していた。
第1作は、マ・ドンソクと親しいユン・ソクホ刑事が経験した実際の事件で、2004年のソウルのチャイナタウンで、中国系朝鮮族マフィアを警察が一網打尽にした事件を脚色して映画化したもの。マ・ドンソクは「シーズン1は実際の事件がモチーフだが、シーズン2は色々な事件を組み合わせて企画した」と説明している。
第1作の成功には、ユン・ゲサン演じたチャン・チェンの極悪非道さも一役買った。おとなしいイメージが強かったユン・ゲサンは、血も涙もない人をバラバラにするチャン・チェンを見事に演じきり、改めて役者としての評価を得た。
そして今作でソン・ソックが演じたカン・ヘサンは、チャン・チェンとはまた異なる魅力を持つ。
口数は少ないが、頭の回転が速く決断力がある。チャン・チェンがソンラク(演者チン・ソンギュ)など助力者のボスなら、カン・ヘサンは助力者を裏切り、自分だけの道を突き進む卑劣さも持ち合わせている。
最近、Netflixでも配信中のドラマ『私の解放日誌』で、事情の多い元暴力団員のク・ジャギョン役として人気を集めているソン・ソックは、『犯罪都市2』で人気を継続するものと見られる。
マ・ドンソクは「チャン・チェンとカン・ヘサンは皆、残忍で悪辣なので、ライオンと虎のように誰がより強いとは言えないが、それぞれ個性が違う」と伝えた。
■【画像】MARVELに韓国人新ヒーローが登場も賛否両論、“そのまんますぎる”と話題
前へ
次へ