麻薬使用の容疑を受ける歌手兼俳優のパク・ユチョンが、懲役10カ月・執行猶予2年を宣告された。
6月2日午前、水原地方裁判所では麻薬使用容疑で起訴されたパク・ユチョンの判決公判が開かれた。裁判所はパク・ユチョンに懲役10カ月・執行猶予2年を宣告し、140万ウォン(約14万円)の追徴金、保護観察と治療命令を下した。
この日、裁判所は「被告人はファン・ハナと共謀して計3回、ヒロポン2gを購入し、計7回使用した。被告人が自白しており、薬物鑑定書などからも犯罪事実のすべてが有罪と認められる」と述べた。
裁判所はまた、「麻薬類犯罪は中毒性、個人的、社会的な弊害が深刻で厳しく処罰しなければならない。足の毛からもヒロポン成分が発見された」と付け加えた。
量刑の背景には「被告人が拘束された後、犯行を認めて過ちを反省していること、前科のない初犯であること、2カ月以上拘束されていて反省の意志を示したことに、保護観察と治療を要すると判断した」と説明した。
パク・ユチョンは6月14日に開かれた結審公判の最終陳述で、「大きな罪を犯したということを切実に感じた。最後まで信じてくれた人たちに申し訳ない気持ちが残っている」と涙を流した。
パク・ユチョンは今年2~3月に南陽乳業創業者の孫娘ファン・ハナと3回にわたってヒロポン1.5gを購入し、その一部を5回にわたって使用した疑いを受けている。
先立ってファン・ハナは4月6日、拘束前被疑者尋問で「芸能人の知人」の勧めで麻薬を続けることになったと述べた。以降、「芸能人の知人」としてファン・ハナの元恋人パク・ユチョンに注目が集まった。
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するとパク・ユチョンは4月10日、緊急記者会見を開いた。パク・ユチョンは自らに向けられた麻薬使用疑惑について、「僕は決して麻薬をしていない。報道を通じてファン・ハナが麻薬捜査で芸能人を名指しし、麻薬を勧めたという話に触れたが、僕が誤解されることが怖かった」と、涙を流して悔しさを吐露した。
そして「僕は決して麻薬をやっていないので、捜査機関に行って調査を受けることになっても、僕が直接言葉を伝えるべきだと思った」とし、「僕がこの席に出てきた理由は、この件で自分の容疑が証明されることがあれば、芸能人を引退する問題ではなく、自分の人生にかかる問題という切迫した気持ちを抱いたから」などと、自分を取り巻く麻薬使用疑惑について否定した。
しかし警察は、パク・ユチョンが麻薬を回収する姿が写った監視カメラの映像を確保。また国立科学捜査研究院が4月16日に実施した精密鑑定の結果、パク・ユチョンの体毛から麻薬の陽性反応が出た。
警察は4月23日、それを土台にパク・ユチョンに対する事前拘束令状を申請した。同日、検察は拘束令状を請求した。
水原地裁は4月26日午後8時頃、麻薬類管理に関する違反の容疑を受けるパク・ユチョンの拘束前被疑者尋問(令状実質審査)の結果、「証拠隠滅と逃走の恐れがある」として、拘束令状を発行したと発表した。
パク・ユチョンは4月26日に拘束されてから約2カ月余り(68日間)経った本日(7月2日)、ひとまず釈放される。
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