『キム秘書』から『気象庁の人々』へ…人気女優パク・ミニョンの“配役選び”の主義とは【インタビュー】

2022年04月24日 話題 #パク・ミニョン

女優パク・ミニョンが自分の年齢に合い共感できる配役を選択し、挑戦を続けている。

【写真】パク・ミニョンの「しなやか美ボディ」

パク・ミニョンはドラマ『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で、真っ直ぐした性格のチン・ハギョン役を熱演した。今作でもパク・ミニョンの演技に対して良い評価があふれた。

彼女は演じたチン・ハギョンを「夏がいつまでも続きそうだったのに、冷たい風が急に吹いて寒くなる10月末、11月初めの秋」と表現した。演技をするときは、できるだけ力を抜いてキャラクターを理解しようと努力するパク・ミニョンは、今回の作品に参加した感想を伝えた。

「あのシーンは私のアイデア」

(写真提供=HOOKエンターテインメント)パク・ミニョン

劇中、チン・ハギョンはハン・ギジュン(ユン・バク)と10年の恋愛の末に結婚を約束したが、結婚式を目前にしてハン・ギジュンとチェ・ユジン(ユラ)の浮気シーンを目撃し、破局することになる。ハン・ギジュンは浮気現場を目撃され、チン・ハギョンが「別れよう」と言うやいなや「そうしよう」と答え、視聴者の怒りを買った。

パク・ミニョンはそのシーンをお気に入りの場面のひとつだとし、「10年の歳月が決して何もないわけがない。私たちが過ごした時間は何なのかというセリフを言ったときは、涙があまりにたくさん出てしまい、押さえる演技をした。10年という月日が与える力はすごいと感じた」と述べた。

そのシーンは大変だったが、気分の良い演技として記憶に残っているという。というのも、パク・ミニョンのアイデアでディテールが変わったシーンでもあるからだ。

パク・ミニョンは「浮気を目撃し、その衝撃で雨に打たれながらバッグで殴るのは、私のアイデアだった。あまりにもフラットに描かれるよりは、ハギョンと似た30代の女性として、そんなシーンを目撃したら、その衝撃とうっぷんは…。いくら落ち着いているハギョンだといっても、それくらいは表現しなければならないという確信があった。監督も受け入れてくれ、元の台本よりも表現を少し強めた」と明かした。

続けて「別れようと話すと同時に(相手に)“そうしよう”と言われ、完全に崩れてしまうわけではなく、自尊心とすべての魂が抜けていく気持ちで座り込むようになった」と、当時のチン・ハギョンの感情をそのまま伝えた。

(写真提供=HOOKエンターテインメント)『気象庁の人々』

実際に結婚を控えた状況で破綻を迎えたら、すぐ克服できる人がいるのだろうか。すべての別れには手順があるものだ。

パク・ミニョンはハン・ギジュンに対して怒りを見せて「(結婚に反対していたチン・ハギョンの)母親のセリフに“先祖が助けにきた”というものがあったが、自分にとって良い事件だったと受け止めて、いち早く回復しようとすると思う。相手が良い人ほどダメージが大きく、相手が誰か、どう別れるのかによって違うが」とし、「私は運命論者なので、もし運命であれば、いつかまた何かの縁で会うことになるだろうし、運命でなければ別れるのだろう。そんな主義」と答えた。

『気象庁の人々』は、停滞していたJTBCドラマの雰囲気を再び引き上げたといえるほど、良い成果で締めくくられた。『二十五、二十一』(tvN)など、競争した作品と善戦できたのは、パク・ミニョンの活躍があったからこそだ。

パク・ミニョンに出演する作品ごとにヒットさせるのは難しいが、その役割が大きくなっていることをどう思うかと尋ねると、彼女は「ありがたくもあり、肩が重くなることもある。よく僧帽筋(そうぼうきん:肩の筋肉)が下がる良い効果がある」と冗談交じりに話した。

「今回の作品に関わりながら、監督と俳優たちに“激しく頑張ってみよう”と言ったが、視聴率というプレゼントをもらった。おかげで次の作品に挑戦する原動力にもなるようで、感謝している。プレッシャーがないのも、おもしろくなさそうだ。それがあるから幸せで、楽しさが続くと思う」

(写真提供=HOOKエンターテインメント)パク・ミニョン

パク・ミニョンは2006年の『思いっきりハイキック!』でデビューし、以降、『アイ・アム・セム』『トキメキ☆成均館スキャンダル』『キム秘書はいったい、なぜ?』など、10代から会社員まで様々な役を演じてきた。そして『キム秘書はいったい、なぜ?』に続き、『彼女の私生活』『気象庁の人々』まで成功させ、“オフィスもの”の不敗記録を更新することになった。

それについてパク・ミニョンは、「(配役が)年齢に合うようになっている。若い頃は学園ものもたくさんやって、中頃では時代劇や青春ものをたくさんした。『成均館スキャンダル』のように、少しずつ成長していく姿もあった。今は自分の年齢に合わせてオフィスものをたくさんお見せして、良い結果が出ているようだ」とし、「あと10年くらいしたら、内助の女王になっているかもしれない。年齢に合わせていくのが一番良いという考えだ。自分も共感できて、キャラクターと融合できるから反応が良いようだ」と、視聴者の関心に感謝した。

演技生活と共に時間の流れを自然に受け入れてきた。いつの間にかデビュー15年目になったが、まだ挑戦は怖くないという。パク・ミニョンは「意欲を持って頑張れると確信できるキャラクターと出会えたら、プラットフォーム、ジャンル、国籍を問わず、挑戦していく」と、演技に対する冷めない情熱を表した。

◇パク・ミニョン プロフィール

1986年3月4日生まれ。2005年にテレビCMで芸能界入りし、2006年放送のドラマ『思いっきりハイキック!』の出演で顔を知られた。男装のヒロインを務めた『トキメキ☆成均館スキャンダル』でブレイクし、その後も『シティーハンター in Seoul』や時代劇『七日の王妃』といったドラマ作品で優れたビジュアルと演技力を発揮。特に2018年に放送された『キム秘書はいったい、なぜ?』は日本でも大きな人気を得た。

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