是枝監督からソン・ガンホ、ペ・ドゥナ…『ベイビー・ブローカー』とカンヌの特別な縁

2022年04月18日 映画 #韓国映画

第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に公式招待された是枝裕和監督作品『ベイビー・ブローカー』が、監督から俳優までカンヌとの特別な縁で話題を集めている。

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『ベイビー・ブローカー』は、子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを預ける“ベイビーボックス”をめぐって関係を結ぶことになった人々の予期せぬ特別な旅程を描いた作品。世界的な巨匠・是枝裕和監督と韓国を代表する映画俳優たちの出会いで世界中から注目を集めている。

まず、2001年に『DISTANCE』で第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に進出し、カンヌとの縁が始まった是枝監督は、『誰も知らない』(2004年、コンペティション部門)、『空気人形』(2009年、ある視点部門)をはじめ、審査委員賞を受賞した『そして父になる』(2013年、コンペティション部門)、『海街ダイアリー』(2015年、コンペティション部門)、『海よりもまだ深く』(2016年、とある視点部門)まで、コンペティション部門と非コンペティション部門で継続して名を連ね、繊細かつ鋭い特有の視点でカンヌから注目を集めてきた。そして2018年には『万引き家族』でパルムドールを受賞する栄誉まで獲得し、世界が愛する巨匠としての存在感を立証した。

(画像提供=CJ ENM)『ベイビー・ブローカー』

さらにベイビーボックスに置かれた赤ん坊の両親を探すための取引を計画する“自称善意”のブローカー、サンヒョン役のソン・ガンホは、『グエムル-漢江の怪物-』(2006年、監督週間招請)、『シークレット・サンシャイン』(2007、コンペティション部門)、『グッド・バッド・ウィアード』(2008年、非コンペティション部門)、『渇き』(2009年、コンペティション部門)、『パラサイト -半地下の家族-』(2019年、コンペティション部門)、『非常宣言』(原題、2021年、非コンペティション部門)で計6回もカンヌから招待を受け、韓国俳優としてはコンペティション部門最多進出というタイトルを樹立している。

それだけでなく、ソン・ガンホ昨年、韓国の男性俳優としては初めてコンペティション部門の審査委員にも抜擢され、カンヌとの特別な縁を誇った。

また、サンヒョンのパートナー、ドンス役のカン・ドンウォンは『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年、公式選定作)で1回、ブローカーの旅路を執拗に追う刑事スジン役のペ・ドゥナは『グエムル』『空気人形』『私の少女』(2014年、とある視点部門)で3回カンヌに進出したことがあり、『ベイビー・ブローカー』を通じて見せる彼らの新たな活躍に注目が集まっている。

このように、是枝監督をはじめソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナの歴代カンヌ進出回数はおよそ17回に達し、熱い話題を呼んでいる映画『ベイビー・ブローカー』は真正性のあるストーリーと繊細な演出、俳優たちの熱演で全世界の観客の心を掴むだろう。

力強いストーリーテリングと繊細な演出で世界中を魅了してきた是枝裕和監督の新作であり、世代を超えた韓国を代表する俳優たちの出会い、深いメッセージと余韻で期待を高める『ベイビー・ブローカー』は、来る6月に日本と韓国で公開される予定だ。

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