ソウル江南(カンナム)のクラブ「バーニングサン」事件を捜査中の警察が、別名“リン夫人”と呼ばれる台湾人投資家を横領容疑で正式に起訴した。
6月21日、ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊は、“リン夫人”を特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(横領)の疑いで立件した。
リン夫人は、元BIGBANGのV.I(本名イ・スンヒョン)や元ユリホールディングス代表ユ・インソクと組んで、ガイド兼金庫番であるアン氏が管理する通帳を使い、クラブ営業スタッフを雇用したかのように偽装して、営業スタッフの給与名目で約5億7000万ウォン(約5700万円)を横領した疑いを受けている。
先立って警察は、リン夫人に対する書面調査で、彼女がV.Iやユ・インソクの横領過程を知っていた状況を確認した。また、バーニングサンの資金5億3000万ウォン(約5300万円)が、クラブ「モンキーミュージアム」のブランド使用料と、「ネモパートナーズ」のコンサル料の名目で流れた状況も捕捉した。モンキーミュージアムはV.Iとユ・インソクが、ネモパートナーズはユ・インソクが設立した。
リン夫人との共謀関係が追加的に発覚したことで、V.Iとユ・インソクが横領したと疑われる総額は、約11億ウォン(約1億1000万円)に増加した。
V.Iとユ・インソクは、モンキーミュージアムを一般的な飲食店として申請し、風俗店のように違法運営したとして摘発され、食品衛生法違反の容疑で立件された状態だ。またV.Iは、2015年に日本人事業家A会長一行に買春を斡旋した際、自らも買春した疑い(性売買斡旋など行為の処罰に関する法律違反)を受けている。
警察は去る5月、V.Iとユ・インソクの逮捕状を申請。しかし裁判所は、主要な容疑で横領部分は議論の余地があり、証拠隠滅など拘束事由を認めるのは難しいとして逮捕状を棄却した。
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バーニングサンに関連する横領疑惑の捜査が終盤に入った警察は、来週初めにもV.Iとユ・インソク、リン夫人、リン夫人のガイドであるアン氏、チョンウォン産業のイ会長とチェ代表、バーニングサンのイ・ムンホ、イ・ソンヒョン共同代表を検察に送致する予定だ。
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