歴史歪曲疑惑で騒動となった韓国ドラマ『スノードロップ』(JTBC)が、放送を終えた。
視聴率調査会社ニールセンコリアによれば、1月30日に放送された『スノードロップ』第15話の視聴率は2.773%、最終回の第16話は3.393%だった。先立ってJTBCは、『スノードロップ』の第15~16話を1月30日に2話連続で放送すると伝えていた。
劇中、ウン・ヨンロ役を演じたBLACKPINKのジスは、最終回の放送を前に「100点、みんなが一緒に作り出した幸せな撮影場#スノードロップ#snowdrop」とインスタグラムストーリーに書き込んだりした。また、イム・スホ役の俳優チョン・ヘインもインスタに撮影現場写真をアップし、最終回を記念した。
「Disney+(ディズニープラス)」で配信中の『スノードロップ』は、1987年のソウルを背景に、女子寮に血まみれで飛び込んできた名門大の大学院生スホと、危機のなかで彼を密かに治療する女子大生ヨンロの愛の物語を描いた作品だ。
先立って昨年12月、歴史歪曲という批判で大きな話題になった。
放送前から何かと議論になっていたが、12月18日に第1話が放送されると、翌12月19日には韓国大統領府公式ホームページに設置された国民請願に「ドラマ『スノードロップ』放映中止請願」というタイトルの請願文が掲載された。
その請願文では「第1話が放映された現在のドラマで、女主人公はスパイである男主人公を運動家と誤認して救ったりした」「民主化運動当時、根拠なくスパイと見られて拷問を受けて死亡した運動圏の被害者が明らかに存在し、そんな歴史的事実があるにもかかわらず、その内容のドラマを作ったのは明らかに民主化運動の価値を毀損させること」などと指摘した。
その請願の賛同者が30万人を超えるなど、大きなイシューとなり、『スノードロップ』制作陣は「『スノードロップ』には民主化運動を主導するスパイは存在しない」などと解明したが、スポンサー側が次々と広告を取りやめるなど議論が続いた。
歴史歪曲騒動だけでなく、最終回も3%台の視聴率と低調なまま幕を閉じた『スノードロップ』。それでも予定通り、全16話が放送されたことを評価するしかないのかもしれない。
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