9月28日、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』を手がけたファン・ドンヒョク監督のオンラインインタビューが行われた。
【写真】出演者たちが公開した『イカゲーム』撮影現場の“裏側”
『イカゲーム』は、賞金456億ウォン(約45億円)がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が、優勝を目指して命をかけた極限のゲームに挑む物語。
映画『天命の城』(2017年)、『あやしい彼女』(2014年)、『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)などを手がけたファン・ドンヒョク監督が、長い間構築してきた想像力の集大成だ。
現在、世界各国でブームを巻き起こして同作だが、一方では盗作疑惑も浮上している。そのことについてファン監督は次のように語った。
「僕が思う違いは大きく2つある。『イカゲーム』はゲームよりも人間が見えることだ。他の作品はゲームのルールが複雑だが、『イカゲーム』のゲームは単純なのですぐ把握した上で人々の感情に集中できる。そしてここには勝者がいない。今も他人の助けでかろうじて一歩前に進む人たちがいる。その面では第5ゲームの『飛び石渡り』が象徴的だ。自分の能力で来たと思う人と、多くの人の献身と努力によって来たと思う人には大きな違いがある。『イカゲーム』はいかなるヒーローも存在いない、ルーザー(敗者)たちの物語だ」
ファン監督はまた、ゲームの構成についても説明している。
「ゲーム構成は、僕が10年前に考えたものだ。第1ゲームの『ムクゲの花が咲きました』は、集団ゲームとして最も奇異ながらも美しい絵面になりそうだった。まるでダンスのように見えそうな気がした。最後の『イカゲーム』は、図形の中で繰り広げられる剣闘士たちの対決を想像した。子どもの頃にやっていた激しい遊びなので、その皮肉が効くようだったので、この2つのゲームを前後に配置した」
続いて「お金持ちが庶民をもてあそぶ」表現については、「すでにこのようなジャンルのクリシェとして存在する。僕がこの作品を構想したのは経済的に辛い時期で、『ハンガー・ゲーム』のような漫画をたくさん読んだ。借金を理由に人々にゲームをさせる作品が多くて、いろいろとヒントを得た」 と述べた。(つづく)
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