去る6月30日に韓国で公開されるや否や、「全く新しい韓国スリラーの傑作!(NYAFF)」と絶賛の声が相次ぎ、新時代の逃走“サイレント”スリラーとして話題を集めた映画『殺人鬼から逃げる夜』。
本作は、これがデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスンが監督・脚本を努め、革命的に新しい恐怖の追走劇と、命綱なしで物語に放り込まれるようなノンストップで畳みかける衝撃で、観る者を緊張と興奮の渦中に引きずり込む。
韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、俳優へと転身を果たした異色の経歴を持つ『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュが、「耳の聞こえない」目撃者・ギョンミを演じ、恐怖に追い詰められながら、愛する家族を守るために殺人鬼に立ち向かい、命がけの鬼ごっこを繰り広げるパワフルな女性を好演している。
そして警察すらも手玉にとるスマートな表の顔と、殺人衝動を抑えきれない狂気を孕んだ裏の顔を巧みに操る異色の連続殺人鬼・ドシク役には、韓国ホラー歴代2位の大ヒットを記録した『コンジアム』で、第39回青龍映画賞新人男優賞を受賞し、今最も注目されているライジングスター、ウィ・ハジュンが抜擢。
そのほかにも『ゴールデンスランバー』のパク・フン、日本でもスマッシュヒットを記録した『はちどり』のキル・ヘヨンらが出演。韓国映画界の新時代を担う若手キャスト・スタッフに加えて、実力派トップ俳優が集まった傑作スリラー映画が誕生した。
そして今回、場面写真が13点も解禁。どのカットも、一瞬たりとも気を抜けない本作の、苛烈さと緊迫感がにじみ出たカットとなっている。
特筆すべきは、狂気に満ちた殺人鬼・ドシクが、斧でドアを破ろうとしている瞬間の恐ろしい姿だ。ドアの隙間から顔を出し、不敵な笑みを浮かべる姿は、往年の名作ホラー『シャイニング』のジャック・ニコルソンを彷彿とさせる。
グレーのスーツをパリッと着こなす爽やかなイケメン会社員の一面と、ゲームや狩りのように殺人を楽しむサイコパスな連続殺人鬼としての一面を持つドシク。一度観たら頭に焼きついて離れないこの強烈なキャラクターは、『シャイニング』のジャックや『羊たちの沈黙』のレクター博士然り、映画界の新たな名キャラクターとして話題になること間違いなし。
ドシク役のウィ・ハジュンは、本作を迎えるにあたって12kgも減量したという。その柔和なマスクから日本では星野源似とも言われているが、極限状態まで絞った肉体と鬼気迫る表情にも注目だ。
【インタビュー】 “ロマンチックな年下男”が“連続殺人鬼”に!俳優ウィ・ハジュンが見せた「変身」
映画『殺人鬼から逃げる夜』は、2021年9月24日より、TOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開だ。
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