“ロマンチックな年下男”が“連続殺人鬼”に!俳優ウィ・ハジュンが見せた「変身」【インタビュー】

2021年07月18日 話題 #韓国映画

俳優ウィ・ハジュンが映画『殺人鬼から逃げる夜』で、血も涙もない残酷な連続殺人鬼に変身した。

【写真】ウィ・ハジュンとイ・ジョンソクの“添い寝ショット”

韓国で去る6月30日に公開された映画『殺人鬼から逃げる夜』で、ウィ・ハジュンは連続殺人鬼を演じた。これまで出演したドラマではスウィートな年下男性役が多かった彼は今回、一風変わった役柄に挑戦した。

彼は「普段からスリラーは挑戦したかったジャンルなので、快く出演を決めた。それだけにプレッシャーも大きかった。一生懸命に準備して撮影に挑んだ」と述べた。

同時期にTVINGで公開された映画『シャーク:ザ・ビギニング』(原題)にも出演したウィ・ハジュンは、気持ちの良い “仕事熱心”を貫いている。新型コロナウイルス感染症が世界的に流行するなかで、2本の映画を封切りすることは容易ではない。

ウィ・ハジュンは、「多くの方々と会えることが不思議で、嬉しくて幸せだ。だが、面白く見ていただけるかどうか心配だ。両作品とも最善を尽くして撮影したので、良い結果が出てほしい」と語った。

(写真提供=TVING、CJエンターテインメント)

精神的に大変だった連続殺人鬼の役

『殺人鬼から逃げる夜』で強烈なインパクトを与えたウィ・ハジュンは、連続殺人鬼になるために血のにじむような努力をしたという。「体重は元々76kg程度だったが、鋭い姿を見せたかったので10kgほど減量し、撮影中にさらに痩せて計12kgから13kg減量した」と述べた。

続けて、「内面的な部分では、普段から役の状態や目つきを維持したまま過ごした。連続殺人犯をプロファイリングした本や資料を見ながら、彼らの共通点はどんなところで、なぜそうなったのかを理解したくてよく見たりもした。『チェイサー』のハ・ジョンウ先輩や、『悪魔を見た』のチェ・ミンシク先輩の演技も研究し参考にした」と明かした。

しかし、連続殺人犯の役は演技を抜きにしても精神的に大変だったという。

「自分の顔に両面性があると思いながら、演技さえ上手くできれば良いと思っていた。だが、実際に演じてみると殺人鬼の演技は精神的にも大変だった」というウィ・ハジュンは、「幸いにも、撮影を終え旅行に行ったり友達と会ったりして、できるだけ明るく過ごそうと努力したので、自然に克服して役から抜け出すことができた」と当時を振り返った。

自分の中では残念な気持ちが残っているが、知人たちの反応は違ったそうだ。ウィ・ハジュンは、「僕自身が残念だと思うのは仕方ない。ただ、僕の作品に普段から冷静な反応を見せる友人たちが今回は“お疲れ、演技も良かった”と励ましてくれたので嬉しかった」と微笑んだ。

(写真提供=TVING、CJエンターテインメント)

「ロマンチックな年下男」のイメージも実際は…

『殺人鬼から逃げる夜』は追いつ追われつのシーンが多く、膝の軟骨がすり減るほど過酷だったことから、出演者の間で“軟骨ナイト”とも呼ばれていた。

ウィ・ハジュンは「今も膝が良くない。でも、僕よりチン・ギジュさんの方がもっと苦労した。お互いに湿布を張り合ったり、理学療法を受けたりしながら戦友愛を深めた。スタッフも苦労したが、それでも追撃シーンが良く撮れてよかったと思う」と述べた。

さらには、「実は幼いときに学校の代表や道代表として陸上大会に出場したこともある。当時の経験が役立っているようだ」と走りの秘訣も明かした。

また、今回の作品で共演したチン・ギジュについては「真面目で熱心で、人間的にもとてもクールで良い性格と人性を持った女優だと思う。僕も没頭しながら演技ができた。良い仲間として長く過ごしたい女優であり、人だ」と絶賛した。

チン・ギジュだけではなく、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』ではソン・イェジン、『ロマンスは別冊付録』ではイ・ナヨンなど、これまでトップクラスの女優と多く共演してきたウィ・ハジュン。「ありがたいことに、トップクラスの先輩方と共演する機会が多かった。僕をドラマで見た方たちはロマンチックな年下男のイメージがあると思う。でも、実際の僕はとても無愛想で田舎の男子スタイルだ。田舎っぽくて純粋で、表現も上手くない」と述べた。

続けて、「ありがたいことに、トップクラスの先輩方と共演したことで僕に良いイメージがついた。今でもとても不思議で、ロマンチックな年下男も良いが、皆さんにはもっと人間的で純粋で明るい僕らしい姿をお見せしたい」と語った。

その言葉は、これから挑戦したいキャラクター像にも通じている。彼は「僕が実際に田舎出身なので、全羅道の方言を上手く使いながら、純粋で少しバカみたいな可愛いキャラクターも演じてみたい。また、今回は連続殺人犯を演じたので、社会の悪を懲らしめて処罰する正義の刑事や要員のような役にも挑戦してみたい」と力を込めた。

(写真提供=TVING、CJエンターテインメント)

「故郷にも大きな幸せを届けたい」

映画館もなかった故郷の全羅南道(チョルラナムド)莞島(ワンド)で俳優になる夢を抱いた青年ウィ・ハジュンは、いつの間にか忠武路(チュンムロ/米ハリウッドのような映画の街)が愛する俳優に成長した。

彼は、「今回重要な役として作品に臨んだのでプレッシャーが大きかった。本当に一生懸命に演じた。でも、少しは成長していると思った」と述べた。

続けて、「故郷の方々は幼い頃から僕を見てくださって、ソウルで俳優の仕事をすることを喜んでくださる。2年半ぶりに故郷に帰ったときはプラカードをかけてくださり、たくさんの方々が出てきてくださり歓迎もしてくださった。本当に嬉しかった。これからもっと頑張って、故郷の方にも大きな幸せを届けたいと思った」と振り返った。

最後にウィ・ハジュンは、「今回の作品はいろいろな意味で一生忘れられない」とし、「いつもインタビューをするたびに話すことだが、良い人性をもった謙虚な俳優になりたい。多様なジャンルで多様なカラーを見せられる俳優として、長く演技を続けていきたい」と抱負を語った。

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