韓国SBSのドラマ『コンビニのセッピョル』が、放送通信審議員会(以下、審議員会)の法的制裁を受けた。
問題となったのは、6月19日に放送された第1話で女子高生時代のチョン・セッピョル(演者キム・ユジョン)とチェ・デヒョン(演者チ・チャンウク)が唇を重ねるシーンだ。
タバコを買ってきてほしいというセッピョルの頼みを何度も断ったチェ・デヒョンは、挙げ句の果てにコンビニの中に入る。しかし、彼が買ってきたのはタバコではなく、スナック類。それを見たセッピョルが「私を心配してくれたお礼。タバコをやめろと言ってくれたのは、あなたが初めて」と感動し、唇を重ねる展開になっている。
このシーンだけでなく、性売買が摘発される現場の描写や、成人向けウェブ漫画を描くことのリアルな描写、カラオケで遊ぶ女子高生の体をイヤらしく撮影したシーンなども、放送審議に関する規定のうち“品位維持”と“放送言語”を違反したと判断された。
審議員会は7月29日に開かれた小委員会の結果、『コンビニのセッピョル』に対して法的制裁である“注意”決定を下した。“注意”とは、テレビ局の再許可審査に影響を及ぼす重い懲戒処分にあたる。
そもそも成人向けウェブ漫画を原作とする『コンビニのセッピョル』は、実写化が決まった時から懸念の声が上がっていた。
制作発表会ではイ・ミョンウ監督が「家族で見られるドラマを目指す。原作のキャラクターの力や、前向きな要素を持ってくるように努力した」とコメントしているが、ドラマに対する批判は今も続いている。
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