男子高生44人が少女1人に“1年間”性暴行を加えた事件 加害者情報公開の韓国ユーチューバーが寛大な処分訴え

2025年10月30日 ニュース

韓国の慶尚南道・密陽(ミリャン)で起きた男子高校生による集団性暴行事件。その加害者情報を公開したユーチューバーが、寛大な処分を求めた。

《写真》44人が“1年間犯し続けた”事件…20年後に再注目の理由

ソウル南部地裁刑事6単独(キム・ジュソク部長判事)は10月29日午前、情報通信網法上の名誉毀損およびストーキング処罰法違反などの容疑で起訴された、YouTubeチャンネル「奈落保管所」を運営するキム被告の第1回公判を開いた。

キム被告は2024年6月ごろ、複数の動画を通じて2004年に発生した密陽女子中学生集団性暴行事件の加害者らの氏名(改名前後)や顔写真などの個人情報をネット上に公開した疑いが持たれている。これにより、名指しされた人物の中には勤務先を解雇されるなどの影響も生じた。

検察は今回の公判で、「被害者の個人情報を含む映像を掲載し、不安と恐怖を引き起こす行為を繰り返した」と指摘。「一部の被害者は捜査機関による取り調べを受けた事実がなく、性暴行事件に関与していなかったにもかかわらず、誹謗目的で虚偽の内容を公開し名誉を毀損した」と主張した。

一方の被告側は起訴事実を認めつつも、裁判所に寛大な処分を求めている。弁護人は「被告人は事件の立件前から自身の過ちを反省し、自発的に捜査に協力した」と述べ、「一部の被害者とはすでに和解に至っており、被害回復のために最善を尽くしている。被告にもう一度だけ機会を与えてほしい」と訴えた。

なお、密陽集団性暴行事件とは、2004年12月に密陽地域の男子高校生44人が蔚山(ウルサン)の女子中学生1人を呼び出し、約1年間にわたって性暴力を繰り返した事件。加害者のうち少数しか起訴されず、十分な処罰が下されなかったことから、韓国社会に大きな衝撃と怒りを呼んだ。事件を題材にした映画『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』が2014年に公開されている。

『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』
『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』

キム被告の次回公判は12月24日午前10時に開かれる予定だ。

44人が“1年間犯し続けた”事件…20年後に再注目の理由

【写真】「性的暴行疑惑」が浮上した“韓国スター”一覧

【画像】権力者による“性加害”は韓国でも…未成年も対象か

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集