韓国政府が中国でのK-POPコンサート開催を推進している。
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いわゆる「限韓令(韓流禁止令)」の緩和につながるのか、音楽業界の注目が集まっている。
12月16日、音楽業界によると、いわゆる4大芸能事務所と呼ばれるHYBE、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメントが最近、韓国政府から1月の中国コンサートに関する問い合わせを受けたことがわかった。
具体的な公演時期や会場というよりも、各事務所所属アーティストの1月のスケジュールについての確認だったと伝えられている。ただし政府側は「確定したものはない」とし、ひとまず線を引いている。
中国でのK-POPコンサート“開催説”に現実味が増しているのには、理由がある。
11月1日に行われた李在明(イ・ジェミョン)大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談の場でも、この件が取り上げられていたためだ。
与党「共に民主党」のキム・ヨンベ議員がSNSに投稿した内容によると、当時の中韓首脳会談の晩餐会の席で、李大統領と習主席がパク・ジニョン(J.Y. Park)大衆文化交流委員会共同委員長と会話を交わすなか、北京での大規模公演の話題が出たという。
これに対し、習主席が王毅外交部長を呼び、関連の指示を出したというのがキム議員の話だ。キム議員はこの状況を説明しながら、「限韓令の解除を越え、本格的なKカルチャー進出の扉が開かれる瞬間ではないかと期待する」と述べた。
音楽業界では、いよいよ限韓令解除のシグナルが出たのではないかと、前向きな空気が広がっている。来年、中国で大規模なK-POPコンサートが開催されれば、実に10年ぶりとなる。
中国は2016年、在韓米軍によるTHAADミサイル配備に反発し、韓国の音楽、ドラマ、映画などを制限する限韓令を非公式に発動した経緯がある。
その影響で、これまでK-POPアーティストの中国での公演は事実上不可能な状態が続いてきた。実際、いくつかの歌手が中国公演を推進したものの、突如中止となるケースも少なくなかった。
ただ最近では、ステージ公演を伴わない形のポップアップストアイベントが中国で行われるなど、やや緩和の兆しも感じられている。
一方で、拙速な見方は「時期尚早」だとする慎重論も出ている。
ある音楽業界関係者は「限韓令解除の話はこれまで何度も出てきた」としたうえで、「今回は政府主導のK-POPコンサートという点で期待が大きいのは事実だが、業界では中国公演は実際に開催されるその日まで見守るべきだというのが大方の見方だ」と語った。
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