韓国の所属事務所がアイドル練習生の身元情報を誤って公開する失敗を犯した。
自らの過ちを正しく認めず、むしろこれを指摘する大衆に対して法的対応を行うと明らかにし、自ら火種を招く格好となっている。
所属事務所MODEN BERRY KOREAは10月28日午前、「2026年下半期に新しいボーイズグループを披露する予定だ。そのメンバーのうち、練習生ハ・ミンギはまず多様なチャンネルを通じて大衆と交流する予定だ」とし、ハ・ミンギを公開した。
当時、所属事務所はハ・ミンギが2007年生まれで、人気トッポッキフランチャイズ「シンジョントッポッキ」の創業者および会長であるハ・ソンホ代表の「孫」であると明らかにした。さらにSMエンターテインメントで練習生生活を経験したとも伝えた。
シンジョントッポッキは、韓国を代表するトッポッキフランチャイズで、現在800店舗以上の加盟店を保有し、堅固なブランド力を示している。日本にも進出している。
しかし同日、オンラインコミュニティを中心に、ハ・ミンギの家族関係に関して「祖父の年齢があまりにも若すぎる」という内容の投稿が拡散された。
ハ・ソンホ代表は1977年生まれで今年48歳であるにもかかわらず、MODEN BERRY KOREAが18歳のハ・ミンギを「ハ・ソンホ代表の孫」と言及したためだ。
祖父と孫の年齢差が、わずか30年しかないことに対して疑問が提起されたわけだ。
シンジョントッポッキ側は「記事で報じられた人物がシンジョントッポッキのハ・ソンホ代表の孫であるというのはまったく事実ではない」とし、「これは企業および個人の名誉を毀損するおそれがあり、事実関係の確認手続きなく報道された点を確認した」という公式立場を発表した。
その後、MODEN BERRY KOREAは公式立場を通じて「担当者の単純な記載ミスにより、一部の情報が誤って伝達された」と認め、「ハ・ミンギはシンジョントッポッキのハ・ソンホ代表の甥だ。誤った情報により混乱を招いた点、心よりお詫び申し上げる」と述べた。
続けて「シンジョントッポッキの創業者は、ハ・ソンホ代表のほか、ハ・ミンギの実の祖母の計2人であることを、ハ・ミンギ本人を通じて確認した。創業者の孫であることは事実だが、創業者ハ・ソンホ代表の孫ではない。混乱を招き申し訳ない」と伝えた。
しかし余計な一言を付け加えた。「事実確認なく拡大再生産されるオンライン上の噂については法的措置を検討中」と付け加えたのだ。
一次的に検証を誤って混乱を招いたことに対して謝罪するだけでも足りない状況のなかで、批判を避けるためにむしろ強硬対応の形を取ったことに大衆の不満が高まっている。「何を偉そうに法的措置を云々するのか」というのが大方の意見だ。
むしろ嘲笑だけが大きくなっている。一部では「失敗した金スプーン(裕福層)マーケティング」という表現で、MODEN BERRY KOREAの実務陣を嘲っている。
所属事務所は「ハ・ミンギがボーイズグループのデビュー準備とともに、多様なチャンネルを通じてデビュー前からファンと交流する計画だ」と伝えたことがある。外部とのコミュニケーション以前に、内部のコミュニケーションから着実に進めることのほうがより切実に見える。
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