日本でも大ヒットしている韓国ドラマ『梨泰院クラス』。人気俳優パク・ソジュン演じる主人公パク・セロイの確かな存在感はもちろん、彼をとりまく登場人物たちの多彩な魅力も、視聴者の心を掴んで離さない一因だ。
特にパク・セロイの宿敵である長家(チャンガ)の長男チャン・グンウォンを演じたアン・ボヒョンの演技には、絶賛の声が尽きない。
『梨泰院クラス』で悪役に初挑戦したというアン・ボヒョンは、いざ放送が始まると、素行不良で理不尽に権力を振りかざす御曹司を見事に表現した。放送序盤からパク・セロイとの切っても切れない悪縁を予告し、ひたすら憎悪の念を燃やす姿は、多くの視聴者の感情を揺さぶったことだろう。韓国のリアルタイム放送当初は、あまりにも悪役が板についていたことから批判の声も少なくなかったという。
宿敵チャン・グンウォンというキャラクターを完璧に自分のものにしたアン・ボヒョンだが、撮影現場やプライベートでは誰よりも共演者との仲良しぶりを自慢している。
アン・ボヒョンのインスタグラムには、パク・ソジュンと肩を組んだツーショットや、主人公の初恋相手オ・スアを演じたクォン・ナラとの食事風景など、主要キャストらとの和気あいあいとした写真がたびたび掲載されるのだ。
なかでも、劇中で因縁の仲であったパク・ソジュンとの親交は格別だ。『梨泰院クラス』の放送終了後、バラエティ番組『私は一人で暮らす』に出演したアン・ボヒョンは、パク・ソジュンとの仲睦まじげな電話のやりとりを披露して視聴者を喜ばせた。
収録中とは知らずに電話をかけたというパク・ソジュンは、アン・ボヒョンに「今どこにいる?」質問。アン・ボヒョンは「大阜(テブ)島にいる」と答えた。これに対してパク・ソジュンは「あぁ、そうなの?とても遠くにいるね」「顔でも見たかったのだけど」と残念な気持ちをあらわにしたという。アン・ボヒョンは改めて電話をかけることを約束し、通話を終えた。
出演者らの変わらぬ親交は、リアルタイム放送終了時に“『梨泰院クラス』ロス”に陥った多くの視聴者を喜ばせた。
◇アン・ボヒョン プロフィール
1988年5月16日生まれ。釜山(プサン)出身。2007年にモデル活動をスタートさせた。2014年に演技の世界に足を踏み入れ、2016年に日本でも人気を集めたドラマ『太陽の末裔』(KBS2)に出演して注目を集めた。中学・高校とアマチュアボクシング選手として活躍し、釜山の代表選手として全国大会を制したこともある。
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