韓国カルト宗教を取り上げ、全世界を震撼させたNetflixドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』の第2弾となる『私は生存者だ』(原題)が公開される。
『私は生存者だ』は『すべては神のために』の第2の物語であり、韓国社会を衝撃に陥れた4つの凄惨な事件、そして繰り返されてはならないあの日の出来事を生存者たちの声で記録したドキュメンタリーシリーズだ。
今回のシーズンでは、誰もが知っていると思っていた事件の中に隠された、これまで語られることのなかった真実を、生存者自身の口から直接聞くことができる。
2023年にNetflixで公開され、全世界に衝撃を与えた『すべては神のために』のチョ・ソンヒョンPDは、自らを「神」と称し韓国を揺るがせた人物たちの暗い側面と、その影響で苦しむ被害者たちを集中的に描き、社会に警鐘を鳴らした。
大きな反響を呼び、公開直後に韓国のドキュメンタリーシリーズとして初めて国内ランキング1位、さらにグローバルランキング5位を記録し、2023年大韓民国コンテンツ大賞で大統領表彰(放送映像産業発展有功)を受賞した。
その続編となる『私は生存者だ』は、過去の事件を単に記録するドキュメンタリーではない。現在進行形であり、今後も繰り返されるかもしれない未来の悲劇を警告する作品だ。
今回のシリーズは4つの事件を扱い、全8エピソードで構成される。『すべては神のために』以降も制作陣に対する尾行や調査、信者による警察事件への介入などが続いており、いまだ暗躍する摂理(JMS、キリスト教福音宣教会)と教祖チョン・ミョンソク、そして彼を守ろうとする巨大な権力に立ち向かう被害女性メープルの諦めない闘いが描かれる。さらに、公権力や社会がいかに犯罪者を庇護し生み出してきたのかを暴く。
また、違法な公権力行使によって数千人が命を失ったり、行方不明となったりした韓国現代史最悪の人権侵害事件である釜山兄弟福祉院事件、富裕層への憎悪から殺人工場を作り連続殺人を犯した至尊派事件、手抜き工事と腐敗、監督機関の無責任さが生んだ三豊百貨店崩壊事故など、「4つの地獄」から生還した生存者たちの声を通して、これまで無視され繰り返されざるを得なかった韓国社会の構造的問題を改めて見つめ直す。
チョ・ソンヒョンPDは『私は生存者だ』を企画した理由について、「かつて自分を神と信じていた人物から受けた被害。そこから被害者で終わらず、巨大なカルト団体と戦い、ついに勝利した奇跡のような女性メープル氏を見て、“生き残ることの偉大さ”を感じた」と語り、「メープル氏や被害者たちを被害者と呼ばず、“生存者”と呼ぶ理由だ。我々は2年間の取材を通じて、生存者たちが体験せざるを得なかった地獄、生存者だけが持つ悟り、そして私たちが聞くべき“生存の理由”を聞くことができた」と明かした。
さらにチョ・ソンヒョンPDは「4つの“過去の事件”が、この社会システムの庇護の下で今も繰り返されていることを目撃した」とし、「『私は生存者だ』はカルト宗教を超え、“カルト社会”に生きる私たち自身の姿を映し出すだろう」と予告した。
生存者たちの声を通じて誰も知らなかった真実、そして韓国社会の構造的な弊害を掘り下げる『私は生存者だ』は、8月15日にNetflixで独占公開される。
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