女性教師と男子小学生との関係を描いたウェブ漫画『私が愛する小学生』(原題)のドラマ化が白紙撤回された。
7月4日、制作会社メタニューラインは公式ホームページで「最近、社会的に提起されたさまざまな懸念の声を真摯に受け止め、『私が愛する小学生』を原作としたドラマの企画および制作を中止することを決定した」と発表した。
続けて「2015年に制作された原作作品にまで新たな負担をかけることになってしまった点について、作家の方にも心からお詫び申し上げる」とし、「変わりゆく社会的感受性と流れを謙虚に受け入れ、今回の件をきっかけにより慎重かつ責任ある姿勢で、今後も健全で意義のあるコンテンツ作りに最善を尽くす」と伝えた。
ウェブ漫画『私が愛する小学生』は、恋人と別れた小学校の女性教師が、ゲーム内で出会ったキャラクターが実は自分の生徒であることに気づき巻き起こる物語を描いた作品だ。
6月27日にドラマ化が正式発表されると、大きな反発の声が上がった。
特に教育団体である「韓国教員団体総連合会」は7月1日に公式声明を発表し、「これは明らかなグルーミング犯罪の美化であり、児童の人権を侵害する可能性がある」と強く批判。
「教師は生徒と信頼関係を築き、高い倫理観と専門性をもって教育にあたるべき存在だ。その立場を悪用して、未成年の教え子と私的な感情を共有するような物語は、ロマンスでも創作でもなく“犯罪の美化”だ」と切り捨てた。
ドラマ化に対する批判のなかで、『私が愛する小学生』のウェブ漫画自体もサービスが停止された。論争が加速すると、NAVERウェブトゥーン、カカオページ、教保文庫などが一斉に『私が愛する小学生』の販売ページを閉鎖している。
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