満15歳以下の未成年者を対象にした韓国の新オーディション番組が放送前から物議を醸すなか、制作会社側が緊急報告会を開催する。
【写真】幼すぎ…『UNDER15』出演の“2016年生まれ”練習生
韓国では来る3月25日、ソウル麻浦区上岩洞（マポグ・サンアムドン）のスタンフォードホテルでケーブルテレビ局MBNの新オーディション番組『UNDER15』（原題）制作関連の緊急報告会を行う。
同日の報告会には制作会社クレアスタジオのソ・ヘジン代表のほか、ヨン・ソクインPD、イ・グクヨンPDが参加する予定だ。
『UNDER15』は満15歳以下の“K-POPスターの原石”を発掘し、K-POP界の世代交代、次世代アイドルの育成を目的としたオーディション番組だ。世界約70カ国余りから満15歳以下の少女59人から、実力と才能を兼ね備えたメンバーを発掘し、新たなガールズグループを育成することで伝えられている。
同番組は『明日はミス・トロット』『明日はミスター・トロット』『現役歌王』などを手掛けたクレアスタジオ制作による新オーディション番組という点で注目を集めた。ソ・ヘジン代表が手掛けた番組が安定した視聴率と大衆性、話題性を誇っただけに、『UNDER15』にも高い期待感が寄せられていた。
しかし、『UNDER15』はこれまでソ・ヘジン代表が手掛けたトロット歌手のオーディション番組と異なり、「満15才以下の未成年者が対象」という点で懸念が伝えられた。K-POP界で練習生が大幅に低年齢化しているとはいえ、番組を通じて満15歳以下の未成年者の姿を映すという点で、視聴者から続々と不快感があふれ出たのだ。
来る3月31日に初回放送を控える『UNDER15』側は今回のオーディション番組を通じて、アイドルデビューを待ち望む幼い練習生たちに早いうちからチャンスを与えるという期待感を前面に出し、周囲の懸念を静めようとしたが、新たに予告映像が公開されるとさらに非難に直面した。
現在、視聴者からは「児童を性的対象化するのではないか」という声が伝えられている。8歳から15歳までのまだ幼い少女たちが、露出のある衣装はもちろんのこと、まるで成人のガールズアイドルのようにパフォーマンスをする姿に、「15歳以下の少女たちを性商品化した」といった否定的反応が続出した。
児童問題に敏感な西欧圏のK-POPファンからも、「これは児童虐待だ」「企画そのものにぞっとする」などの鋭い批判が寄せられている。
韓国では最近、この世を去ったキム・セロンさんと関連して俳優キム・スヒョンがグルーミング疑惑を受けており、同問題に対して社会的に敏感になっている状況だ。
これに対し、MBN側は「『UNDER15』と関連し、韓国社会の各界各層の懸念を重く受け止めている。これと関連し、番組の詳細はもちろん、放送の可否などを全面的に再検討した後、近いうちに立場を明らかにする」と慎重な姿勢を伝えた。
一方、クレアスタジオ側は「『UNDER15』は、早くから自分の道をアイドルに決めたアルファ世代にチャンスの扉を大きく開いた第5世代K-POPオーディションです。K-POPの地位が高まり、アイドルを夢見る参加者の年齢層がますます低くなる時代の流れに合わせて、子どもたちが実質的な経験を積み、実際にステージの上で成長していけるよう支援するために進められた番組だ」とし、「参加者たちは全員、本人の参加意思確認および保護者の同意の下に番組に支援してくれた大切な人材であり、制作陣は撮影中、未成年者である出演者を保護するための録画遵守事項を厳格に守ってきた。制作陣は参加者、保護者と相互で積極的な議論過程を経て衣装及びスタイリングを決め、練習時間も録画週間の場合、最大35時間を遵守し、保護者と制作陣が練習室のピックアップと常時ケアを進めた」と説明した。
続けて、「ただ、まだ初回が公開されていない時点でさまざまな議論がふくらみ、『UNDER15』に参加した幼い参加者から保護者まで深刻な衝撃と傷を受けている非常に悲しくて残念な状況だ。これに対し、制作陣は公式ユーチューブを通じて本編と関連したティーザー映像を近いうちにアップロードする予定だ。幼い参加者たちの情熱と制作陣の誠実な思いを確認できると確信し、ぜひ映像を直接確認し、評価してくださるようお願いする。議論の余地がふくらまないよう、制作にさらに細心な努力を傾ける」と訴えた。
そして今回、予定された初回放送の約1週間前の時点で、クレアスタジオは『UNDER15』と関連した緊急報告会を開くことに決めた。ソ・ヘジン代表をはじめ制作陣が参加するなかで、『UNDER15』に対する懸念を払しょくさせ、番組を無事放送できるかに注目が集まる。
（記事提供＝OSEN）
■【写真流出】キム・スヒョン、未成年のキム・セロンさんにキス
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