人気ガールズグループLE SSERAFIM(ルセラフィム)のデビュー曲、『FEARLESS』のミュージックビデオが再生回数2億回を突破した。
所属事務所SOURCE MUSICによると、『FEARLESS』のミュージックビデオは6月3日23時27分にYouTube再生回数が2億回を超えた。
これでLE SSERAFIMは『ANTIFRAGILE』に続き、グループで2曲目の“2億回超え”を達成したことになる。
所属事務所は2億回突破を知らせるコンテンツとしてLE SSERAFIMメンバー、“5人”が写った画像も公開した。
ただ、2022年5月2日のデビュー曲『FEARLESS』リリース当時、LE SSERAFIMは現在の5人組ではなく、6人組だった。
実際、今回2億回を突破したミュージックビデオ「LE SSERAFIM FEARLESS OFFICIAL M/V」でも6人の姿がはっきりと収められている。足りない1人は、グループを脱退したキム・ガラムだ。
振り返れば、同ミュージックビデオがリリースからわずか1週間足らずで再生回数5000万回を突破した際の画像コンテンツには、6人の姿があった。しかし、デビュー100日を迎えた同年8月9日に1億回を超えたときの画像コンテンツからは、5人となっている。
キム・ガラムは2022年4月5日、宮脇咲良に続き、LE SSERAFIMの2人目のメンバーとして初めて公開された。BTSが所属する最大手芸能事務所HYBEの“初ガールズグループ”として、話題の中心となった。
しかしその直後、彼女の学生時代に関する不適切な言動やいじめ疑惑がSNSやオンラインコミュニティ上で急速に広がった。キム・ガラムは予定通り、同年5月2日にLE SSERAFIMのメンバーとしてデビューしたが、その後も疑惑が深まり、最終的に7月20日に脱退が発表された。
その後のキム・ガラムに対する“抹消ぶり”がすさまじい。
前述した『FEARLESS』のミュージックビデオ再生回数1億回突破を知らせるコンテンツはもちろん、LE SSERAFIMのデビュードキュメンタリーでは、最終デビュー組に合流できないままグループを抜けることになったメンバーの姿はあったものの、キム・ガラムの姿はどこにもなく、存在そのものがなかったかのように扱われた。
オンライン上では「デビュー後に撮り直したの?」「いちいち消したのならスタッフは大変だったろう」「綺麗にカットされすぎ」「キム・ガラムが本当にいたのかどうかわからなかった」といった反応が見られた。
そうして“消された元メンバー”となったキム・ガラムだが、ここに来て、がぜん関心を集めている。今年5月、約3年ぶりに近況を公開したのだ。
インスタグラムの投稿は1件で、数枚の自撮り写真をアップしただけだが、6月4日までにフォロワーは76万2000人を超えているのだから注目の高さがわかる。
現在、大学生というキム・ガラムが再びSNSを始めたことで、芸能界への復帰に向けた第一歩ではないかとの見方もある。ファンからは「応援している」「会いたかった」といった温かいメッセージが寄せられる一方で、過去の疑惑が完全に払拭されていないことから、冷ややかな反応も少なくない。
いずれにしても、デビュー曲のミュージックビデオが再生回数2億回を突破するなど、LE SSERAFIMが活躍を重ねるほどに、“消された元メンバー”への関心もまた、影のように静かに広がっていくのかもしれない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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