NJZアカウント削除のNewJeans、現地関係者が分析する「思惑」

2025年04月07日 K-POP #NewJeans

新たな活動名「NJZ」を掲げていたNewJeansが、この名称を電撃的に撤回した。ただし、これをADORへの復帰と解釈するには時期尚早との分析もある。NewJeansメンバーの保護者が出した声明文には、内紛も復帰の意思もないという断固としたメッセージが込められていたためだ。

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最近、NewJeansは「njz_official」というSNSアカウント名を「mhdhh_friends」に、保護者側の立場を伝えていた「njz_pr」アカウントは「mhdhh_pr」にそれぞれ変更した。既存の投稿もすべて削除された。新しいアカウント名は、ミンジ、ハニ、ダニエル、ヘリン、ヘインというメンバーたちのイニシャルと推定される。

(写真提供=ADOR)

これは、ソウル中央地裁がADORの申請した「企画会社としての地位保全および広告契約締結禁止」の仮処分申請をすべて認めたことに伴う後続措置と見られている。裁判所は、ADORが専属契約上の義務の大部分を履行していると判断した。その後、独自活動に制約がかかったNewJeansは「裁判所の決定を尊重し、しばらくすべての活動を停止する」と発表した。

しかし、NewJeansの「NJZ」撤回がADOR復帰のシグナルではないという点は、保護者側の立場からも明確に示された。保護者たちは、最近浮上した内紛説について反論する声明文を出し、「5人のメンバー全員がHYBEに戻ることはできないという確固たる立場を持っている」と断言した。特に、「もともと5人全員の同意がなければ法的対応を始めないと約束していた以上、メンバーたちは互いを深く信頼し、団結している」と強調した。

今回の声明は、未成年メンバーの親権調整と専属契約の争いが関連しているという一部の疑惑に対する彼女らによる反論でもあった。

(写真提供=OSEN)NewJeans

保護者たちは「信頼が土台であるべき会社が、メンバーの家庭事情を利用してメディア操作をしている」と主張し、「親として、二度とそこへ子どもを戻すことはできない」と、ADORに対する強い不信感も表明した。

このため、「NJZ」の名称撤回はむしろ法的戦略の転換点だという見方もある。ある音楽業界関係者は「アカウント名の変更は裁判所の決定を受け入れたものにすぎず、ADOR復帰を見据えた方向転換とは言い難い」とし、「独自活動よりも本案訴訟など法的対応に集中するための再整理の局面と見られる」と分析する。

実際、ADORは「NJZ」アカウントが開設された当時、「事前協議なしに開設されたものであり、専属契約に違反する行為。ファンや広告主に混乱を招く可能性があるため自制してほしい」とメンバーに警告していた。

NewJeansとADORの法的攻防は、当分続くものと見られている。NewJeansは裁判所の仮処分認容決定に対して異議申し立てを行っており、4月9日に審問が予定されている。

先に行われた本案訴訟の第1回弁論では、両者がADORのミン・ヒジン前代表の役割と「信頼関係の破綻」を巡って鋭く対立した。ADOR側は「ミン前代表がいなければNewJeansは存在できないというのは理屈に合わない」と指摘し、NewJeans側は「ミン前代表が排除され、新しい経営陣が来たことでADORはまったく異なる価値観の法人になった」と反論している。

◇NewJeans(NJZ)プロフィール

2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートイン。所属事務所ADORとの紛争のなか、2025年2月7日にグループ名を「NJZ」に変更すると発表した。

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