韓国でとあるK-POPグループの一部ファンが事務所に“弔花”を送り付け、これに対する事務所の対応によって双方の対立が深まっている。
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11人組ボーイズグループTHE BOYZ(ザ・ボーイズ)の一部ファンは3月10日、THE BOYZの所属事務所One Hundred Labelに弔花(葬式用の花輪)を送り、抗議の意思を示した。
弔花には「番組が歯なのか?全部抜け」「テレビ局と喧嘩するのを見て、エンタメ事業が終わったのかと思った」といった文言が記されていた。
アーティストの番組出演禁止に怒るファンの不満をさらに増幅させたのは、事務所側の対応だった。One Hundred Labelの関係者とみられる人物は、事務所前に置かれた弔花を撤去し、ファンとの対立をさらに激化させたのだ。
ファン側は「事務所の要請を受けて区役所職員が現場を確認したが、特に問題はないとして撤収した」としたうえで、「その後、(One Hundred Labelの)チャ・ガウォン会長の指示で、男性2人が弔花を倒して破損させる事態が発生した。この2人は“会社に請求するならすればいい”、“また立てたとしても、また壊す”などと発言した」と主張した。
同日には、歌手イ・ムジンのファンダムもOne Hundred傘下レーベルBig Planetエンターテインメント相手にトラックデモを行った。
イ・ムジンのファンは「制作陣、アーティスト、キャストにちゃんと謝罪しろ」「イ・ムジンのいないリムジンサービス、甲でもないのに伝説のパワハラ、あれ、歯がないね」などと書かれたメッセージで事務所に抗議していた。
THE BOYZファンの「番組が歯なのか」、イ・ムジンのファンの「歯がないね」というメッセージは、One Hundred Labelを設立した歌手MCモンに向けたものとみられる。
MCモンは2010年、故意の抜歯で兵役逃れを画策した疑いで起訴され、2012年に無罪判決を受けた。ただ、公務員試験受験などを理由に入隊を延期したことに関しては有罪判決を受け、懲役6カ月、執行猶予1年、社会奉仕120時間が言い渡された。
なおOne Hundred Labelでは、傘下レーベルのINB100に所属するEXO・シウミンがKBS2TVの音楽番組『ミュージックバンク』に出演できなかったことを発端に今回の対立が勃発。
これがOne Hundred Labelによる組織的なボイコットへと発展し、イ・ムジンやイ・スグンなどの所属アーティストも番組収録を欠席する事態となっている。
そんななか、THE BOYZは来る3月17日に3rdフルアルバム『Unexpected』のリリースを控えているだけに、音楽番組出演などの活動への支障を懸念するファンの不安が高まっている。
THE BOYZのファンダムは「THE BOYZは今回の事件に直接関与していないにもかかわらず、不必要なボイコットに利用され、カムバックの過程が順調に進んでいない。アーティストではなく、所属事務所の誤った判断と運営方針に対する責任を明確に問うべきであり、これ以上の被害が出ないようメッセージを伝える」と表明した。
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