ついに本日(12月26日)、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』シーズン2(以下、『イカゲーム2』)が全世界に公開される。
これに合わせ、韓国の流通業界でもコンテンツを活用した熾烈な競争に突入した。
特に、国内屈指の大型百貨店「新世界(シンセゲ)百貨店」とコンビニチェーン「GS25」では、それぞれでプレミアム経験と大衆的なアクセシビリティを武器に、消費者の関心を引くためのマーケティング対決が繰り広げられている。
新世界百貨店は『イカゲーム2』公開と同時に、全国の主要店舗で体験型コンテンツと独占グッズ販売を本格的に始動する。
江南(カンナム)店と釜山(プサン)センタムシティ店には、作品のセットを再現した体験スペースが設けられ、消費者に没入感を提供する。ドラマの出演者になった気分を体験ができるフォトブースや鉄製のベッドが設置されたスペースは、早くもファンの期待を集めている。
特に、新世界は世界的ポップアーティストKAWSとコラボした限定グッズを通じて希少性を高めている。同グッズは新世界でのみ販売され、KAWSが製作したヨンヒ人形のアートトイは新世界アプリで抽選を通じて提供される予定だ。
オン・オフライン双方を連携したマーケティングにも注目だ。
新世界アプリでは12月20日よりモバイルゲームイベントを実施し、店舗では作中のキャラクターである兵士ピンクガードが登場し、招待券を配布してオフラインイベントへの訪問を誘導する。このように、新世界はプレミアム体験と独占コンテンツを通じて、消費者の感覚を刺激することに集中している。
GS25は『イカゲーム2』公開に合わせ、ポップアップストアやコラボ商品を通じて若い世代や大衆消費者の支持獲得を狙う。
ポップアップストアは、『イカゲーム2』のセットを再現した体験スペースとともに、ミッション成功時に景品をプレゼントするイベントを準備した。
タルゴナやイカチャンポンラーメン、タルゴナパンキャンディーなど、ファンが楽しめる商品も複数用意されている。
また、CJ第一製糖とコラボした「キムチチョルチョル弁当」「ヘッパンコッパン」など独創的なコラボ製品は、コンビニの持ち味を活かした実用的でコストパフォーマンスの高い消費を提案する。
そのほか、5000ウォン(日本円=約540円)以上購入時に提供されるフォトブース撮影券も些細な楽しみをもたらし、若い世代との接点拡大に繋げる。
GS25は今回のプロジェクトを通じて、過去のNetflix作品コラボの成功事例を継続し、『イカゲーム2』を活用した新たなヒット商品の登場を期待している。
『イカゲーム2』公開日の12月26日は、流通業界の本格的なマーケティング競争の開始点となる見通しだ。
新世界百貨店とGS25は各社それぞれの強みを活かし、消費者にさまざまな方法で『イカゲーム2』の世界を経験する機会を提供し、単純なコンテンツ消費を越え、体験型マーケティングの新たな可能性を開いている。
プレミアム経験と大衆的な接近性をそれぞれ強調する両社の戦略がどれだけの成功を収めるか、今回の対決はK-コンテンツを活用した流通競争の先例となる見通しだ。
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