尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領に対する弾劾を反対する集会に参加した俳優チャ・ガンソク（34）が、「私の名誉を失墜させた方々は覚悟しなければならない」と警告し、強硬対応を取る意思を示した。
チャ・ガンソクは12月15日、自身のインスタグラムを通じて「応援してくださった方々、批判してくださった方々。皆様に感謝しています。露骨な非難と人身侮辱をする方々とは今後疎通しません」と伝えた。
そして、「常にお伝えしている通り、いつも正しいとは言えないが、罰金1ウォンを払わずに生きてきた人だ」と自身について説明するとともに、「虚偽事実であれ事実であれ、私の名誉を失墜させた人々は覚悟しなければならない」とし、悪質なコメントを書いたネットユーザーに対する法的対応を示唆した。
チャ・ガンソクは前日の14日、ソウル汝矣島（ヨイド）の国会議事堂周辺でYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が主催した弾劾反対集会に参加した。当時、チャ・ガンソクは自身のことを「嘆かわしい現時代に魔女狩りされた俳優」と紹介した。
また、「我々が行使した票に恥ずかしがらないでほしい。我々が選んだ大統領は、大韓民国の民主主義のために最前線で孤独に戦っている。現在、多くの国民に誤った情報が露出され、直ちに彼を憎み、非難している。しかし、厳しい時期に私たちが信念を強く守れば、暖かい春の日は再び戻ってくるだろう」と自身の意見を表明した。
そして、「我が大統領は完璧ではないかもしれないが、大韓民国のために、自由民主主義のために戦っていることは明らかだ。恥ずかしがることも、声を隠す必要もない。今現在、犯罪者がトップの集団もいるのではないか。我々の戦いはこれから始まる」と声を高めた。
これに先立ち、チャ・ガンソクはインスタグラムを通じて尹大統領による非常戒厳令発令を擁護し、物議を醸した。
その後、謝罪の言葉を伝えたチャ・ガンソクだが、「私が大統領の戒厳を擁護したのは、一般市民としては戒厳宣布の理由だけを見て擁護したことだ。私は民主党党員だからといって憎むこともなく、別の考えだからといって排斥するつもりはない。本当に単純に、戒厳宣言の理由だけを見てそのように話した」と釈明。
「反国家的勢力を清算することに対して賛成して擁護したのに、私の軽率な発言で傷ついた方々には改めてお詫び申し上げる。本心が感じられないかはわからないが、私が毎年民主化のために運動した方々を探し、殉国した方々に謝罪する気持ちで生きていくようにする」と伝えた。
そのうえで、「戒厳に対して擁護したことについては謝罪するが、スパイを捕まえることに対して謝罪するつもりはない。当然だ」と主張したチャ・ガンソクは、「単純に戒厳に対して賛成し、歓迎する市民がいるだろうか」と強調した。
その後、チャ・ガンソクは上記の主張によって、契約職で講師を務めていた勤務先から解雇を伝えられたことを告白していた。
なお、12月3日に突如として非常戒厳令を発令した尹大統領に対する弾劾訴追案は、14日に国会で可決された。これにより、尹大統領は職務が停止となった。
前へ
次へ
