韓国の人気スター歌手イム・ヨンウン(33)が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾をめぐって“政治への無関心さ”で連日批判を浴びている。
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現在、韓国では全国各地で大統領弾劾集会やデモが行われているなか、イム・ヨンウンは去る12月7日に自身のインスタグラムでペットの誕生日をお祝いする投稿を載せた。
すると、投稿を見た一部のネットユーザーが、DMで「この時局に何をしているんだ」とイム・ヨンウンに伝えた。
このDMにイム・ヨンウンが「何ですか」と返すと、ネットユーザーは「違憲で戒厳令を下した大統領弾劾案をめぐって全国民が集まっているのに、声を出すことは望んでいるわけではないが、本当に無神経なんですね」と痛烈に批判。
また、トロット歌手として活躍するイム・ヨンウンが50~60代中心のファン層を抱えていることから、「戒厳令を体験した年齢層の方々があなたの主な消費層ではないですか」と付け加えた。
これにイム・ヨンウンは「私が政治家なんですか」「なぜ声を出すのですか」と返信し、不快感を示した。このやり取りがネットユーザーによって公開・拡散され、イム・ヨンウンに批判が集まっている状況だ。
DMが公開されて以降、イム・ヨンウンには「国がどうなっても関係ないというのか。本当に失望した」「お金を稼いで初心を失ったのか」と激しい非難が寄せられている。
加えて、9日に放送されたポッドキャストの『メブルショー』では、出演者がDM騒動で物議を醸すイム・ヨンウンを公に批判した。
詩人兼文化評論家として知られるキム・ガプスは、最近起きた戒厳令について言及すると、「尹錫悦体制が大丈夫だと考えた人がいるかもしれないが、戒厳令発動に対して態度を留保するということは、例えどこかで集団虐殺が起きても“そういうこともあるでしょう?”と言うようなものだ」とし、中立ではない明確な是非の選択が伴わなければならないと強調した。
また、「“私が政治家ですか?”、“なぜそこに関心を持たなければならないのですか”という態度は、市民としての基礎素養が足りない姿を露呈しており、問題視することもあり、批判することもできる」と指摘。「傍観的な態度であるため、今まで(民主主義の)歴史を作ってきた韓国人の資格がないと見るべきだ」と強く忠告した。
すると、タレントのチェ・ウクは「イム・ヨンウンのようなケースは腹が立ってイライラした。自分はイム・ヨンウンと親しくなりたい気持ちが一つもない。本当に嫌だ」と、イム・ヨンウンの実名まで挙げてまで批判していた。
もっとも、当該のDMが実際に存在したDMなのか、また返事を送った人物が本当にイム・ヨンウンなのかは明らかになっていない。今回の件をめぐって、イム・ヨンウンと所属事務所がいずれも沈黙を続けているためだ。
弱り目に祟り目で、とあるメディアは抱川(ポチョン)市がイム・ヨンウンが務める広報大使と関連して解職を議論していると報じたが、抱川市側は「解職と関連して議論や検討をしたことがない。真偽が確認されていないため、確認後に検討する可能性はある」と伝えた。仮にイム・ヨンウンのDMが正しければ、今後の芸能活動にも大きな影響を及ぼしかねない。
このような状況下で、イム・ヨンウンは現在も新たな発言をしていないため、議論は日増しに加熱していく一方だ。
イム・ヨンウンは来る12月27日より、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで単独コンサート「イム・ヨンウンRE:CITAL」を開催する予定だ。果たしてコンサートでイム・ヨンウンが今回の問題に言及するのか、彼の動向に注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
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