俳優/歌手の中山美穂さんの死因が判明したニュースは、韓国でも広く報じられている。
中山美穂さんの所属事務所BIG APPLEは12月8日、公式サイトを通じて「検死の結果、事件性はないことが確認されました。死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明いたしました」と発表した。
これに先立ち、中山さんは6日、東京都渋谷区の自宅で亡くなっている状態で発見された。事務所関係者が浴槽で倒れている中山美穂さんを発見して通報したが、すでに息を引き取った後だった。現場には遺書とみられるものや薬物はなかった。
中山美穂さんの悲報が大きな衝撃を与えた理由は、彼女が亡くなる当日の午前7時まで事務所のスタッフとメッセージを交わし、前日もSNSを通じて近況を伝え、ファンと疎通していたからだ。
その後、浴槽で亡くなった状態で発見されたため、極端な選択を図ったのか、不運にも急死に至ってしまったのか、さまざまな疑惑が溢れ始めた。一部ではヒートショックの可能性も提起された。
ただ、事務所が「不慮の事故」と公式に明らかにしたことで、このような疑惑を終結させた。韓国でも本サイト提携メディア『OSEN』のほか、通信社、テレビ局、一般紙、スポーツ紙など多数のメディアが中山美穂さんの死因を報じている。
中山美穂さんは日本を代表する俳優・歌手として、「ミポリン」という愛称で親しまれた。全盛期の1980~1990年代には「日本で最も美しい女性」として人気を博し、テレビ番組に引っ張りだこのスターであり、J-POP歌手としてファンの心を掴んだ。
韓国国内でも、岩井俊二監督の映画『Love Letter』(1995年)を通じて多くのファンを獲得した。同作は「日韓共同宣言」による日本大衆文化開放直後の1999年に初公開され、記録的な大ヒット作に。作中の名ゼリフ「お元気ですか?」は、韓国でも中山美穂さんを象徴する言葉として現在も親しまれている。
そんな中山美穂さんは2017年に「第22回釜山(プサン)国際映画祭」に参加した際、韓国のファンからの継続的な愛に感謝を伝えるとともに、「私が長い間韓国で愛される理由は作品が良いから。『Love Letter』があったおかげで、韓国のファンにも長い間愛されたと思う」と伝えた。
また、同年には「『Love Letter』が公開されてすでに25年が経ったが、まだ『お元気ですか?』と言ってくださることがとても嬉しく、感謝している」と話したこともある。
『Love Letter』は韓国で公開された当時、日本の映画では初めて観客動員数140万人を記録するなど、爆発的な人気を得た。『Love Letter』は、俳優はもちろん歌手としても成功し、時代を代表するアイコンになった中山美穂さんの熱演とともに、北海道の雪山などを背景にした圧巻の映像美で、韓国で「最高のメロ映画」として挙げられている。
中山美穂さんは『Love Letter』のほか『東京日和』『サヨナライツカ』など多数の作品に出演し、2018年には日韓合作映画『蝶の眠り』で俳優キム・ジェウクらと共演した。歌手としても『世界中の誰よりきっと』など多数のヒット曲を輩出し、1700万枚を超えるアルバム販売量を記録するなど、大きな愛を受けた。
中山美穂さんの悲報が伝えられて以降、ネット上では「10代から好きだった俳優。いつもキラキラ輝いて美しかったし、彼女のヘアスタイルを真似した記憶が多い」「彼女がこの世を去ったということが信じられない。もう一度見たい」「彼女は私と同じ年齢であり、私に大きな力になった」「言葉で表現できないほど、彼女が世を去って非常に悲しくて失望だ。彼女に“すべてのことに感謝します”と伝えたい」など、多くの哀悼が寄せられている。
(記事提供=OSEN)
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