BTSやLE SSERAFIMなどが所属する韓国の大手芸能事務所HYBEが“ルックス評価”の報告書作成を公式に認めたことで、K-POP界に衝撃が走っている。「人として許せない」という反応も出ており、波紋が簡単には収まらない見通しだ。
【画像】他社アイドルを「見違えるほど整形」と侮辱…HYBEの“激ヤバ”文書
10月30日、本紙『スポーツソウル』が調査したHYBE文書に直接的・間接的に関与した関係者たちの反応は皆“衝撃”だった。自社の所属アーティストを育成し、K-POP市場で模範を示すどころか、他社アイドルに対する露骨な非難、逆バイラル(意図的に悪評を広める行為)戦略が露呈したのだ。
K-POP界では、HYBEが“カドラ(噂)”レベルの話を文書で残したという事実に指摘が相次いでいる。
とある芸能事務所の関係者A氏は「そのような文書を数年間、周期的に残してきたことにとても驚いた」とし、「あたかも、業界全体がそのような報告書を残すと思われるのが不快だ。分析したとしても、事務所内部のアーティストを対象にするだろうが、他社のアーティストをあれだけ非難することはない」と一線を引いた。
また別の芸能事務所の役員B氏も、「文書を作成するのは非常に危険なことだ。“カドラ”を文書で作ることになると、それが事実になり得る」とし、「国会でもそれ自体に問題があると見ているから、問題になっている」と説明した。
HYBEによる今回の一件は、“過去に前例がない”という点でK-POP界に与える衝撃が大きい。
ある芸能事務所の関係者C氏は、「業界に20年以上いた先輩たちでさえも初めて見ることなので、困惑した雰囲気だ」とし、「個人的な顔の評価を作成し、他社のアーティストを引きずり下ろそうとする戦略まで出ているとは信じたくない」と本心を明かした。
何より、“ルックス評価”を受けたアーティストたち本人が不快に感じるのは当然だろう。HYBE所属アーティストはこれまで、SNSなどを通じて他社アイドルとダンスチャレンジなど多くのコラボを行ってきたが、「今後は難しいのではないか」という声も出ている。
別の関係者D氏は、「“トレンド”という意味であれこれ話をする程度であれば十分にあり得るが、文書で数年分も残しているのを見たのは初めてだ。あまりにも露骨に非難しているので、本当に“業界のトレンド”なのかと思ってしまう」とし、「実力ではなく、ルックスを取り上げようとすること自体があまりにも幼稚だ。この先、HYBEのアーティストとダンスチャレンジなどコラボができるのだろうか。“バカみたいだ”といった表現もあるのに、そのような事務所と一緒にすることがあるのか?」と痛烈にHYBEを批判した。
今回のHYBE文書騒動は、「K-POPアイドル市場に水を差すのではないか」と恐れる声もある。
関係者A氏は「実際のところ、若いグループのメンバー同士はとても仲が良い。だが、子どもたちには罪がないにもかかわらず、大人たちのせいで苦しい状況に置かれることになった」とし、「音楽番組で出演が被れば、コラボやダンスチャレンジなどでお互いを“ブームアップ”させるなど、可能性のある要素が多い。だが、HYBEとはそのようなプロジェクトを進めることは難しいだろう」と、遺憾の意を表していた。
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