ドロ沼紛争で分裂した韓国女性グループ、事務所がワーナーミュージック・コリアに20億円損害賠償

2024年10月23日 話題 #FIFTY FIFTY

K-POPガールズグループFIFTY FIFTYの所属事務所ATTRAKTが、ワーナーミュージック・コリアに巨額の損害賠償訴訟を請求した。

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ATTRAKTは10月23日、「タンパリング(契約満了前の事前接触)疑惑を受けているワーナーミュージック・コリアの役員陣を相手取り、200億ウォン台の損害賠償訴訟を起こした」と発表した。200億ウォンは日本円で約21億9562万円だ。

事務所側は「ワーナーミュージック・コリアが(FIFTY FIFTY前メンバーとの契約紛争)タンパリングの過程で主要な役割を果たした」とし、「同氏たちは前メンバーの両親とともに、2023年5月17日、ワーナーミュージック・コリア本社でタンパリング会議を行った。当社は当時の核心的な証拠をすべて確保した」と伝えた。

また、「FIFTY FIFTY前メンバーの正常な活動を妨害した違法な行為により、会社に莫大な被害が発生した」と主張した。

ワーナーミュージック・コリアに損害賠償訴訟を提起したATTRAKTのチョン・ホンジュン代表は、「世界3大レーベルであるワーナーミュージックの支社が、韓国の中小事務所の大切なアーティストを強奪しようとした行為は、到底許されない恥知らずな行為だと考えている。実際の損害賠償額はもっと高い。まず200億ウォンを請求し、今後賠償額を増額する計画だ」と付け加えた。

ATTRAKTは昨年6月にメンバーの健康悪化による活動中断を発表した際、該当期間中にメンバーに接近し、所属事務所との専属契約を違反させようにする外部勢力があると強く提起し、その外部勢力としてワーナーミュージック・コリアを名指しした。

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(写真提供=OSEN)4人組当時のFIFTY FIFTY。左からシオ、セナ、アラン、キナ

当時、FIFTY FIFTYは所属していたメンバー4人全員が、ATTRAKTを相手に専属契約効力停止仮処分を申請した。その後、キナは仮処分申請を取り消してATTRAKTに復帰したが、2023年10月に残るアラン、セナ、シオのメンバー3人には専属契約解除が通知され、脱退となった。

また、ATTRAKTの脱退メンバー3人に対する130億ウォン(約14億円)台の損害賠償請求訴訟は現在も進行中だ。

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(写真提供=OSEN)新体制のFIFTY FIFTY。左からムン・シャネル、イェウォン、キナ、アテナ、ハナ

以降、ATTRAKTは非公開オーディションを通じてFIFTY FIFTYの新メンバーを選抜し、既存のメンバーのキナを含む5人組でグループを再編。年9月20日にミニアルバム『Love Tune』をリリースして新たなスタートを切った。

一方、脱退メンバーのアラン、セナ、シオは今年8月にNS ENM傘下レーベルのMASSIVE E&Cと専属契約を締結。10月15日、3人組ガールズグループ「ablume(アブルーム)」として再デビューすることが発表されている。

ablume
(写真=MASSIVE E&C)ablume

今回の訴訟はK-POP業界における違法なタンパリング問題に対する強い警戒心を呼び起こすことから、今後の結果によって芸能界の契約慣行にも大きな影響を及ぼすものと見られる。

◇FIFTY FIFTYとは?

キナをはじめとするメンバーで構成され、2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビューしたガールズグループ。当初は4人組で活動し、2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースすると、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に25週連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新して“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。しかし同年6月、メンバー全員が専属契約効力停止仮処分申請を提出して所属事務所と紛争し、最終的に3人が脱退してキナだけが残る結果に。キナに新しいメンバー4人(ムン・シャネル、イェウォン、ハナ、アテナ)を加えて5人組に生まれ変わり、2024年9月20日に新アルバムをリリースした。

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