K-POPガールズグループが「分裂」する過程が生々しく…“黒幕”の録音ファイルが公開され波紋

4人組だったガールズグループFIFTY FIFTYを分裂させた“黒幕”とされる人物の録音ファイルが公開され、波紋が広がっている。

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9月11日、韓国メディア『ディスパッチ』は、The Giversのアン・ソンイル代表、FIFTY FIFTYメンバーやその父母らが一堂に会して行われた会話の録音ファイルを公開した。

アン・ソンイル代表は、FIFTY FIFTYの所属事務所ATTRAKTが「FIFTY FIFTYプロジェクト」を外注したThe Givers社の代表だ。

公開された録音ファイルによると、2023年5月13日、アン・ソンイル代表はThe Giversの事務室で、FIFTY FIFTYメンバーや彼女たちの父母ら計9人と会った。

「ミン・ヒジンからも提案があった」

そこでアン・ソンイル代表は、ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表がワーナーミュージックの200億ウォン（約20億円）の提案を拒否した後、他の流通会社に目を向けているとし、「彼の頭の中はHYBEになりたいという気持ちでいっぱいのようだ」と話した。

また、会社の債務となる前払い金をアーティストの「借金」として両親に説明し、恐怖を煽ったりもした。

さらにアン・ソンイル代表は「ロサンゼルスにいたとき、（NewJeansの所属事務所）ADORから連絡があった。ミン・ヒジン理事が金額を提示し、そこから出てくる新人を担当してほしいと言われた」「Vogue USとも話をしている。メインカバーモデルをやるべきだ。モンクレールやベンツなどとの広告の話も進んでいるが、国内の変なチキン広告なんかやってはいけないだろう」などと話した。

他にも、ワーナーミュージックグループのサイモンCFO（最高財務責任者）と親しいと語り、「私がワーナーミュージックで働いていたときに、とても良くしてくださった方だ。その方の助けで、アメリカで良い形に仕上げてきた」とし、「条件は『稼いだお金から君たちが使った費用をすべて持っていけ』というものだった」と伝えた。

ただ『ディスパッチ』によると、アン・ソンイル代表はワーナーミュージックで仕事をしたことはないとのことだ。

アン・ソンイル代表は「FIFTY FIFTYを守るためには、チョン・ホンジュン代表とメンバーたちを引き離さなければならない」とし、「ワーナーミュージック・コリアのクレイトン（チン・スンヨン）代表に会い、取引を進めた。チョン・ホンジュン代表に200億ウォンを支払い、FIFTY FIFTYに関するすべての所有権をワーナーミュージックが管理する形に変更しようと提案した」と説明した。

その4日後の5月17日、FIFTY FIFTYメンバーの父母たちは当時のワーナーミュージック・コリアの代表だったチン・スンヨン元代表と会った。

そしてチン・スンヨン元代表は、ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表がFIFTY FIFTYを使って借金をし、その資金を男性アイドルの育成に使うかもしれないという趣旨の話をしながら、ワーナーミュージック・コリアはアーティストたちが選んだ道を全面的にサポートすると述べた。さらにFIFTY FIFTYの専属契約効力停止仮処分訴訟に対する全面的な支援を約束した。

こうして『Cupid』が大ヒットし、「奇跡のグループ」と呼ばれたFIFTY FIFTYの分裂騒動が始まったわけだ。

2023年6月、FIFTY FIFTYメンバー全員が専属契約効力停止仮処分申請を提出し、所属事務所ATTRAKTとの紛争が始まった。

これに対してATTRAKTは、外部勢力によるFIFTY FIFTYメンバー強奪の試みがあったと主張し、アン・ソンイル代表とワーナーミュージック・コリアを“黒幕”と名指しした。今回の録音ファイルが事実であれば、ATTRAKTの主張は正しかったことになる。

最終的にFIFTY FIFTYメンバーのキナだけがATTRAKTに復帰し、他の3人は専属契約を解除された。

こうして4人組から1人になったFIFTY FIFTYだが、新たなメンバー4人を加え、5人組として生まれ変わった。来る9月20日には、5人組となって初となるアルバムをリリースする予定だ。

◇FIFTY FIFTYとは？

キナをはじめとするメンバーで構成され、2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビューした4人組ガールズグループ。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に25週連続チャートイン（最高順位17位）し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録（8週連続）を大幅に更新して“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。しかし同年6月、メンバー全員が専属契約効力停止仮処分申請を提出して所属事務所と紛争し、最終的に3人が脱退してキナだけが残る結果に。キナに新しいメンバー4人（ムン・シャネル、イェウォン、ハナ、アテナ）を加えて5人組に生まれ変わり、2024年9月20日に新アルバムをリリースする予定。

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