K-POPガールズグループFIFTY FIFTYの元メンバー3人が、元所属事務所代表を相手に約3億ウォン(約3200万円)の精算金請求訴訟を提起した。
【写真】顔までガラリと変わった?FIFTY FIFTY元メンバー3人
法曹界によれば、FIFTY FIFTYの元メンバーであるセナ、シオ、アランは去る8月23日、ソウル中央地方裁判所に「精算金を支給してくれ」として訴状を提出した。今回の訴訟は3億ウォン規模だ。
2023年12月にFIFTY FIFTYの所属事務所ATTRAKTが元メンバー3人と彼女たちの両親、外注制作会社The Giversのアン・ソンイル代表など12人を相手に提起した130億ウォン(約14億円)の損害賠償請求訴訟の反訴といえる。
両裁判はいずれも第31民事部に割り当てられ、併合進行される予定だ。
FIFTY FIFTYを脱退することになったセナ、シオ、アランは、8月12日にIOKカンパニー傘下のレーベル「MASSIVE E&C」と専属契約を結んでいる。
先立ってFIFTY FIFTYは、2022年11月に4人組ガールズグループとしてデビューし、2023年2月にリリースした『Cupid』が米ビルボードのメインチャート「HOT100」にチャートインするなど、世界的な大ヒットを記録した。
しかしヒット後の昨年6月、FIFTY FIFTYのメンバーだったセナ、シオ、アラン、キナは、精算義務不履行、健康保護義務無視、人的・物的資源支援不足などを理由に所属事務所ATTRAKTを相手に専属契約効力停止仮処分申請した。ただ裁判所はこれを棄却した。
これに対してATTRAKTは、外注制作会社The Givers側の「テンパリング(契約中のアーティストの引き抜き)」疑惑を提起。ATTRAKT側は、プロジェクトの管理と業務を遂行してきたThe Giversが業務引継ぎ過程でプロジェクト関連資料を削除する業務妨害行為に走り、秘密裏に『Cupid』の著作権を買う行為をしたと主張し、The Giversのアン・ソンイル代表や他の3人を相手に告訴状を出した。
FIFTY FIFTYメンバー4人のなかで、キナだけは控訴を取り下げてATTRAKTに復帰した。キナの復帰後、ATTRAKTはセナ、シオ、アランとの専属契約を解約し、130億ウォン台の損害賠償請求訴訟を提起した。その損害賠償訴訟は、8月29日に最初の弁論期日を控えている。
事実上、FIFTY FIFTYをクビになった3人が前所属事務所に精算金請求訴訟を提起したことで、再び「FIFTY FIFTY事態」に注目が集まると見られる。
なおFIFTY FIFTYは、キナに新メンバー4人を加えた5人組に生まれ変わり、来る9月20日に新アルバムをリリースする予定だ。
◇FIFTY FIFTYとは?
キナをはじめとするメンバーで構成され、2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビューした4人組ガールズグループ。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に25週連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新して“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。しかし同年6月、メンバー全員が専属契約効力停止仮処分申請を提出して所属事務所と紛争し、最終的に3人が脱退してキナだけが残る結果に。キナに新しいメンバー4人(ムン・シャネル、イェウォン、ハナ、アテナ)を加えて5人組に生まれ変わり、2024年9月20日に新アルバムをリリースする予定。
■【画像】生まれ変わるFIFTY FIFTY、新メンバーの超絶ビジュ
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