大人の喧嘩で子どもたちが被害を受けている。幸か不幸か芸能人の両親の下に生まれた子どもたちへの、2次被害に対する心配の声が続いている。
まず、俳優のカン・ギョンジュンは2018年、息子を一人で育てていた女優チャン・シニョンと結婚した。結ばれるまでの過程は、バラエティ番組を通じて公開されたことがある。
特に、カン・ギョンジュンはシングルマザーだったチャン・シニョンを伴侶に選んだことで、多くの人々から応援を受けることに。チャン・シニョンの長男との関係性も「おじさん」から「パパ」になっていく過程を全て見せたので、ネット上の反響は大きかった。
その後、夫婦は2019年に第二子を授かり、再び多くの祝福を受けた。家庭的な夫、そして2児の父親として愛を受け、“理想的な家族”を築いていた。
だが、長続きしなかった。
今年頭、カン・ギョンジュンがA氏から約5000万ウォン(約550万円)の損害賠償請求訴訟に遭ったという報道が飛び出た。A氏は男性で、カン・ギョンジュンが自身の妻と不倫していたと主張したのだ。
そこから6カ月が経った7月25日、裁判所が認諾の決定を下して裁判は終結。しかし、“認諾”というのは被告が原告の主張を肯定するという意味を含んでおり、より一層波紋と衝撃を与えた。
このような事件もあり、カン・ギョンジュンが出演していたバラエティ番組『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』(KBS)からは、夫婦、そして2人の息子の出演シーンが再視聴リストから削除された。
24日に本サイト提携メディア『OSEN』が取材した結果、KBSのホームページをはじめ、動画配信サービス、ポータルサイトなどからは、『スターパパ奮闘記』のカン・ギョンジュン一家出演シーンの大部分が削除されたり、再放送サービスが中断されたのだ。カン・ギョンジュンの不倫疑惑の余波によって受ける、子どもたちの被害を、制作側が最小化しようと動いたのだ。
それでも、すでに顔と名前が知られた子どもたちへの被害は依然として残っている。
このような問題は、俳優イ・ボムスと通訳士イ・ユンジン夫婦も同様だ。同じく『スターパパ奮闘記』への出演経験がある2人は、約1年3カ月間、長男ダウルくん、長女ソウルちゃんの育てる様子を公開し、幸せな家庭を見せた。
だが今年3月、イ・ユンジンがイ・ボムスに向けた鋭い暴露を繰り広げ、結婚14年目にして破局のニュースを知らせた。よりによってSNSで暴露したために、一家の“負の歴史”が公になってしまったのだ。
現在、夫婦は離婚調停手続きを踏んでいるが、これも順調ではない。イ・ユンジンは離れて暮らす息子の顔も見られない状況であることを知らせたのだが、この過程で子どもたちが終始言及・露出されていることから、2次被害に繋がらないかの心配が相次いでいる。
このような芸能人夫婦の争いの影響は、子どもたちに向けられたものだけではない。前述のカン・ギョンジュン、チャン・シニョン夫婦が出演していた『同床異夢2-あなたは私の運命』は『OSEN』に、「現時点では、映像や再視聴を中断する計画がない」として、「カン・ギョンジュンの場合、法的な処罰ではなく私生活の領域であるため、直ちには議論の対象ではない」と明らかにしたため、映像がそのまま残ることになる。
通常、再放送の中断、映像削除は法的な処罰を受けたり、裁判中であっても社会的に物議を醸したりした事柄に対して適用されるが、カン・ギョンジュンのケースでは、私生活の問題であるため、それに該当しないということだ。また、カン・ギョンジュンの出演分を削除する場合、再放送中断の範囲があまりにも広くなる点を憂慮したものと見られる。
このように、テレビ局側も様々な対応に追われるはめになっているのだ。
現代は、結婚した夫婦の半分が離婚する時代だ。しかし、テレビに出された子どもたちのことは、単純に見過ごすことができない。結局、大人たちの喧嘩で傷を受ける子どもたちに、また別の傷が残るのではないかと、憂慮と心配の声が続いている。
(記事提供=OSEN)
◇カン・ギョンジュン プロフィール
1983年2月11日生まれ。2004年のMBCシチュエーションコメディー『ノンストップ5』でデビューした。ドラマ『帰ってきたシングル』『裸足の青春』などに出演。2013年のドラマ『いばらの花』に出演し、共演した女優チャン・シニョンと2018年5月に結婚。チャン・シニョンの連れ子、2019年9月に生まれた息子と暮らす。2023年4月からはバラエティ番組『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』にレギュラー出演した。
◇イ・ボムス プロフィール
1969年11月25日生まれ。1990年の映画『そう、たまには空を見よう』でデビューした。映画『シングルス』『オー!ブラザーズ』『神の一手』、ドラマ『外科医 ポン・ダルヒ』『オンエアー』などに出演。2010年5月に通訳士のイ・ユンジンと結婚。娘と息子をもうけた。2014年から信韓大学校・公演芸術学部で教授を務めたが、2023年2月に辞職した。
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