熱愛、決別、離婚の全てをSNSで生中継する時代になった。
【写真】無関係の一般女性に「醜女だ」と韓国女優、危ういSNS活用で離婚訴訟が不利になる可能性
ファンに真っ先に知らせるため、あるいは相手の過ちを公にするための攻撃まで躊躇しない。
最近の韓国芸能ニュースを最も熱く盛り上げているのは、スターたちの離婚と熱愛、そして破局だった。
私生活に関するイシューは、過去には所属事務所を通じてのみコメントを発表していた。だが近年は、SNSを活用して本人たちが自ら発表している。
まず、女優ファン・ジョンウム、イ・ユンジン、声優兼タレントのソ・ユリは最近、離婚を発表した。そんな彼女たちの共通点は、SNSを利用した相手への攻撃だった。
ファン・ジョンウムは2月21日、数回にわたって元プロゴルファーで現事業家の夫イ・ヨンドン氏の写真を投稿し、「この間、とても忙しかっただろうに、これからは気楽に楽しみましょう」などの意味深な文を公開。これに対し、一部ではファン・ジョンウムがSNSをハッキングされたのではないかという反応も出たが、間もなく離婚発表へと繋がった。
以降、ファン・ジョンウムの所属事務所は、「ファン・ジョンウムは熟慮の末、これ以上、婚姻を維持するのは難しいという決定を下し、離婚訴訟を進行中」と公式に発表。そのため。ファン・ジョンウムが残した文が夫の帰責事由を意味するのではないかという反応が出て、波紋も続いた。特に、ファン・ジョンウムはその後もSNSを通じて夫の過ちを暴露し、攻撃するような文で話題を集めた。
そして3月には、俳優のイ・ボムスと離婚訴訟中であることを明かしたイ・ユンジンもSNSを利用し、相手を攻撃するような投稿で注目を集めた。イ・ユンジンはイ・ボムスとの離婚訴訟中であることを知らせたあと、イ・ボムスが調停期日に参加しなかったことでSNSに責めるような内容の詳細文に掲載している。
これを受け、イ・ボムス側は「事実と違う」と対応したが、イ・ユンジン側は「証拠がある」として対抗。イ・ユンジンがSNSに残した文が瞬く間に拡散され、あらゆる推測と論難が起きたりもした。
彼女たちだけではなく、ガールズグループT-ARA出身のアルム、元KBSアナウンサーのチェ・ドンソクもSNSで離婚を“生中継”している。アルムは離婚訴訟中にSNSで新たな彼氏を公開し、前夫のDVと児童虐待を主張。チェ・ドンソクは妻のパク・チユンに対する不満を吐露した。
そうかと思えば、“悲喜”の両方をSNSで伝えたスターもいる。代表的な人物が歌手のヒョナだ。
彼女は1月18日、SNSで同じく歌手のヨン・ジュンヒョンとの熱愛を自ら明らかにした。ヨン・ジュンヒョンと手を握っている写真も公開し、「きれいに見てください」として交際中であると発表した。
熱愛説が囁かれる前に自ら私生活を公開したことで、ファンに応援を頼んだのだ。
先立って、歌手イドンとの交際時もSNSにカップル写真を掲載するなど、恋愛を公開的に楽しんできたヒョナ。イドンとの破局もSNSで発表し、友人関係に戻ると直接発表したことがある。
また最近では、俳優リュ・ジュンヨルとの交際を2週間で終えた女優ハン・ソヒも欠かせない。
もちろん、ハン・ソヒの場合は自ら熱愛を公表したわけではないが、リュ・ジュンヨルとのハワイ旅行目撃談が出たあと、個人のブログを通じて熱愛事実を認め、ファンと舌戦を繰り広げた。現在、これらの内容はすべて削除されているが、ハン・ソヒのブログは所属事務所のコメントとは別に、自らファンに感情を吐露する窓口だった。
熱愛も破局も離婚も全て、極めて私的なイシューなので、最大限隠そうとしていた過去とは180度変わったと言えるだろう。SNSで相手の過ちを主張したり、暴露したり、攻撃したり、ファンに率直になるために先に公開して反応を伺ったりもする。ただ、SNSで離婚関連の問題を明かす事で、彼/彼女たちの子どもたちが受ける傷を心配する反応も多い。
便利な一方で、問題も多い。ファン・ジョンウムの場合、夫を強く責める内容の文を残していたところ、誤解によって関係ない一般女性を「不倫女」と名指しし、物議を醸した。
ファン・ジョンウムは「個人史を整理する過程で誤解があった」と謝ったが、“被害者”は法的措置を取るつもりだという。また、ヒョナはヨン・ジュンヒョンとの交際を公にしたことで確かに祝福されたのだが、ヨン・ジュンヒョンが過去に性犯罪関係者だったことで一部ファンの非難を受けたりもした。
そして、ハン・ソヒはリュ・ジュンヨルとの熱愛公開と破局の過程で、感情的な文章で物議を醸し、軽率だと言われることも少なくなかった。度を越えた“SNS生中継”で、むしろ問題を大きくしてしまった事例だ。
スマホが生活に欠かせないものになったことで、自然とSNSに触れる人も増えた。むしろエンタメの一つと言っても過言ではないだろう。
ただ、何事も“適切な距離”というものがある。酔った状態でSNSに触れてはならないという鉄則が好例だ。
いずれにしても、SNSの投稿一つで身を滅ぼしてしまう時代だけに、スターたちも気を付けなければならない。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ