韓国ガールズグループKISS OF LIFEはこの1年間で休まず活動し、新たな“中小事務所の奇跡”を成し遂げた。
「この1年間、一生懸命やってきたし、多くのことを成し遂げました。ファンがKISS OF LIFEの“次”を期待してくれるのが最大の成果だと思います」と話したのはリーダーのJULIE(ジュリー)。
2023年7月に1stミニアルバム『KISS OF LIFE』でデビューしたKISS OF LIFEは、今年初めにタイのバンコクで行われた授賞式「第33回ソウル歌謡大賞」で「ニューウェーブ賞」を受賞したのを皮切りに、「第13回サークルチャートミュージックアワード」「HANTEO MUSIC AWARDS(ハントミュージックアワード)」「第21回韓国大衆音楽賞」など多くの授賞式で表彰された。
JULIEは「“中小事務所の奇跡”という修飾語を聞くたびに泣きそうになります。音楽とステージが好きだったし、お見せしたいことが多かっただけなのに、身に余る、ありがたい褒め言葉です。おかげで刺激を受けて、これからもっと多くのことを成し遂げたいです」と明かした。
BELLE(ベル)は「常に真心は通じるものです。私たちメンバー4人が夢を追いかけて集まり、短い時間ではありましたが、ステージで見せるエネルギーを通じて私たちの真心を証明したようです」と話す。
タイ人メンバーのNATTY(ナッティ)は10年間、リーダーのJULIEは6年間、それぞれ練習生生活を過ごした。
彼女たちは音楽関係者の間で「削ってない宝くじ」「原石」と呼ばれ、デビューの機会を惜しくも逃してきたが、後にKISS OF LIFEで会い、「水を得た魚」のようにK-POP界をかき乱している。
「サバイバルオーディション番組に2回も出演し、ソロ歌手としてデビューしたこともありましたが、失敗しました。諦めたい瞬間が多かったです。でも、私がどんな音楽をしている歌手なのかお見せしたくて諦めることができませんでした。バンコクで開かれたソウル歌謡大賞でニューウェーブ賞を受賞し、両親の前で初めて公演したのですが、そのとき、母親が大泣きしました。私の過去の時間と努力が無駄ではなかったと感じた瞬間でした」(NATTY)
JULIEも、「6年間の練習生期間はとても大変でした。そのたびに、ステージに立っている自分の姿を想像しながら小さな幸せに酔うこともありしました。実際にステージに立つと、想像以上に幸せでやりがいがあります」とかみしめるように語る。
長く熟成したワインが深く豊かな味を出すように、長い間磨き上げたKISS OF LIFEの実力は、大学の学園祭のステージで真価を発揮した。
今年上半期に行われた各大学の学園祭ステージに立った彼女たちは、優れた生歌とステージ上を駆けめぐるパフォーマンスで、ファンだけでなく大衆まで虜にし、「学園祭の女神」として位置づけられた。
JULIEは「初めて学園祭の舞台に立ったときは、学生たちが私たちが誰なのかわからない様子でした。 “あの子たち誰だ?”と戸惑って、“お~上手だね”と言って一緒に歌う姿が印象的でした。最近になって多くの方々が私たちが誰なのか知っているのを見て、また一段階成長したんだなと思い、胸がいっぱいになりました」と話した。
また、HANEUL(ハヌル)も、「中学生のとき、家の近くの水原(スウォン)にある大学の学園祭に遊びに行ったことがあります。今回、その学園祭のステージにも立ったのですが、学生たちが一緒に歌って応援してくれる姿に感動しました」と続いた。
完全に実力で存在感を証明したKISS OF LIFEは、今月1日にデジタルシングル『Sticky』をリリースし、“サマークイーン”のタイトル獲得に乗り出した。
『Sticky』は先にリリースした『Midas Touch』や『Bad News』よりもさらに明るい夏の歌だ。
最近のK-POP界の流れとして、各グループは“爽やかさ”を前面に出しているが、KISS OF LIFEは自分たちだけの粘り強いインパクトをひとさじ加えた。
ほかにもBELLEが作曲した『Te Quiero』も収録されている。BELLEは「枠に閉じ込められない新しいジャンルで大衆に近付きたかった」と説明し、JULIEも「強烈でヒップな90年代の“ホットガール”のイメージ」と付け加えた。
デビュー後、まだ精算を受け取っていないというメンバーは、「精算を受け取ったら家族に恩返ししたい」と口をそろえた。
特にタイ出身のNATTYは、「10年間、練習生生活を支えてくれた両親を韓国に招待したい」と打ち明けた。
JULIEは最後に、「私たちは勇気を与えられるグループになりたいです。多様な音楽性、個性で一丸となった私たちを見て、音楽を愛し、頑張れば何でもやり遂げられるというメッセージを伝えたいです」と力強く語った。
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