性犯罪の容疑で数回にわたって法廷に立ったボーイズグループB.A.P出身のヒムチャンが1審で懲役3年、執行猶予5年を言い渡されたなかで、検察が不服として控訴した。
法曹界によると、ソウル西部地検は2月7日、強姦および性暴力処罰法違反(カメラなど利用撮影、通信媒体利用わいせつ行為)の容疑で起訴されたヒムチャンに懲役3年、執行猶予5年を言い渡した1審判決を不服として控訴状を提出した。
検察は「被害者であるファンの心を利用した巧妙な犯行である点、被害者を脅迫・暴行して姦淫し、不法撮影するなど罪質が非常に不良な点、同種の犯行で裁判を受けているなかで再び犯行に及んだ点などを考慮した」と控訴理由を説明した。
先立ってヒムチャンは、2018年7月に南楊州市のペンションで20代女性に強制わいせつした容疑で、2019年6月に不拘束起訴された。2021年2月に開かれた1審で懲役10カ月と性暴力治療プログラム40時間の処罰を宣告されたが、控訴した。
その後、控訴審でも懲役10カ月が宣告され、法廷拘束された。
さらに2022年4月には、ソウル龍山区の居酒屋で女性2人に強制わいせつした疑惑を追加された。被害者たちは「ヒムチャンが携帯電話を突然持って行き、腰を抱こうとし、胸を触った感じがした」と主張した。ヒムチャンは被害女性2人にそれぞれ1000万ウォン(約100万円)を支払って和解した。
しかし1カ月後の2022年5月、ヒムチャンはソウル恩平区で被害者に性的暴行を加え、不法撮影に及んだ。その後は被害者と連絡する過程で、わいせつ物を伝送した疑惑も受けている。ヒムチャンは2023年12月に刑期を終えたが、追加の性犯罪が明らかになり、再び法廷に立つことになった。
今年2月1日、ソウル西部地方裁判所・刑事合議12部(クォン・ソンス部長判事)は、ヒムチャンに懲役3年、執行猶予5年を宣告した。また裁判所は、執行猶予期間内の保護観察と40時間の性暴力治療講義受講、3年間の児童・青少年関連機関就職制限を命令した。
さらにヒムチャンが犯行当時、酒に酔っていた点を考慮し、血中アルコール濃度0.05%以上の飲酒をしないよう特別遵守事項も付け加えた。
控訴した検察は、1審で懲役7年を求刑した。ヒムチャンが2審でも実刑を免れるのか、注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
◇ヒムチャン プロフィール
1990年4月19日生まれ。2012年に6人組グループB.A.Pのメンバーとしてデビュー。B.A.Pは2018年8月にメンバー2人が脱退し、2019年には残ったメンバーたちと所属事務所の契約が終わり、事実上の解散となった。ヒムチャンはソロ歌手として2020年10月25日に新曲を発表している。
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