飲酒運転の“隠ぺい”を試みるも球団に発覚し、チームを放出された韓国の元プロ野球選手が兵役義務のため入隊することになった。
元ロッテ・ジャイアンツ内野手のペ・ヨンビン(23)は昨年10月23日、ソウル市内で飲酒した後に車を運転した。
ペ・ヨンビンは代行運転手が上手く探すことができるよう、路地に駐車していた車を300mほど運転したという。その際、警察の取り締まりによって摘発された。当時のペ・ヨンビンの血中アルコール濃度は免許取り消しレベルだった。
問題はその後だ。
ペ・ヨンビンは飲酒運転をした事実を球団に自主申告せず、隠ぺいした状態で秋季キャンプに参加したのだ。
しかし、同年11月に飲酒運転のニュースが報じられると、球団が遅れて真相把握に乗り出し、韓国野球委員会(KBO)のクリーンベースボールセンターに申告した。ペ・ヨンビンは秋季キャンプのメンバーからも除外された。
結局、ロッテは球団独自の懲戒委員会を通じてペ・ヨンビンをチームから放出した。
球団側は当時、ペ・ヨンビン放出決定の経緯について「飲酒運転自体が重大な違法行為であるうえに、球団に自主申告もせず隠匿した行為を重大な事案と判断した」と説明していた。
ロッテの放出処分に加えて、KBOはペ・ヨンビンに1年間の失格及び社会奉仕活動80時間の処分を下した。
KBOは「ペ・ヨンビンが飲酒運転を摘発されて社会的物議を醸し、所属球団やKBOに申告しなかったことで、韓国プロ野球の品位を傷つけた」と明らかにした。
KBO賞罰委員会はペ・ヨンビンに対し、KBO規約第151条「品位損傷行為」に基づき、1年間の失格処分の懲戒を定めた。また、未申告に対する加重として80時間の社会奉仕活動を命じた。
そんななか、ペ・ヨンビンは今年1月8日に自身のインスタグラムを更新。
「軍隊に行く前に感謝すべき方々があまりにも多いのに、一人ひとり感謝していると申し上げることができずお詫びしたい」とし、「この間、どうしようもない自分を信じて応援してくださった方々の本当に感謝すべき顔、心が浮かび上がり、最後に挨拶しようと思う」とし、入隊に際し感謝を伝えたい旨を明かした。
そして、「本当に大切な方だ。ありがたく思っている。失望させて申し訳ない」とし、「本当にどんな言葉でも足りないほど、とても感謝している。おかげで本当に幸せだった。成長してくる。行ってきます」と伝えていた。
なお、ペ・ヨンビンは2000年6月26日生まれの23歳。ソウル高校を経て弘益(ホンイク)大学を卒業後、2023年に育成選手としてロッテに入団した。2023年シーズンは一軍で18試合に出場し、16打数5安打(うち二塁打2本)、2得点、1盗塁を記録していた。
(記事提供=OSEN)
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