被害主張女性は無念訴え他界も…BTSの楽曲も手掛けた韓国作曲家、“性犯罪容疑”は罰金刑で確定

2023年09月14日 話題

人気グループBTSの楽曲を手掛けたことで知られる作曲家の刑が確定した。

【写真】「恋愛よりも性交渉」ボビー・チョンの“女性観”

不法撮影と暴行の容疑で罰金刑を宣告された作曲家ボビー・チョン(Bobby Chung、本名チョン・デウク)に対する上告が棄却されたのだ。

9月14日、最高裁判所・第2部では性暴力犯罪処罰法(カメラ等利用撮影)違反と暴行容疑で起訴されたボビー・チョンの判決宣告期日が開かれた。

裁判部はボビー・チョンに対する上告を棄却し、不法撮影容疑を無罪に、一部の暴行容疑だけ有罪と判断した2審の罰金刑を確定させた。

無念を訴えた女性は亡くなったが…

(写真=Your Summer)ボビー・チョン

ボビー・チョンは2019年7月30日、20代の歌手志望生であり、恋人でもあった女性Aさんの身体を不法撮影した容疑をかけられた。Aさんはボビー・チョンが自身に性的暴行を加え、同意なく身体を撮影したと無念を訴え、2020年4月に突然この世を去った。

また彼は2020年7月から9月まで、女性Bさんを数回にわたって暴行し、身体を同意なく撮影した容疑もかけられた。検察はAさんとBさんの事件を併合し、2021年10月にボビー・チョンを起訴した。

1審で検察は、「被害者が2人もいるのに被告人はまったく反省せず、無罪を主張している」とし、ボビー・チョンに懲役3年6カ月を求刑した。

2022年12月14日、ソウル西部地方裁判所・刑事6単独(コン・ソンボン部長判事)は、ボビー・チョンに懲役1年を宣告。彼は法廷で拘束された。

しかし2023年6月の2審で裁判部は、Aさんを不法撮影した容疑と関連して被害者の陳述が明確ではなく、客観的な証拠が不足しているとの理由で無罪を宣告。さらにBさんの不法撮影容疑についても有罪と判断する証拠が不足しているとし、1審判決を破棄した。

一部の暴行容疑だけが有罪となり、罰金300万ウォン(約30万円)が言い渡され、ボビー・チョンは釈放されることとなった。

そして今回、ボビー・チョンに対する上告が棄却されたことで罰金刑が確定された。

なお1979年9月25日生まれのボビー・チョンは、1996年に女性ボーカリストのゲピ(Gyepy)とともに音楽ユニット「秋休み(Autumn Vacation)」としてデビュー。ユニット解散後は数々の楽曲制作を手掛け、BTSやTOMORROW X TOGETHERの楽曲に作詞家として参加したことがある。

2022年5月には、BTSが発表するアンソロジーアルバム『Proof』にボビー・チョンが手掛けた曲『Filter』が収録されることがわかり、大きな議論となった。一部のファンはアルバムの不買を呼び掛けたりもした。

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