最近になって、韓国映画で特に有望なジャンルと言われているのがSFだ。CGなどを使ってスケールが大きなストーリー展開ができるメリットがあり、このところヒット作も相次いでいる。
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そういう背景があって、SF映画への投資も盛んになっている。それだけ資金が集まるので、超一流の俳優とスタッフを起用することができる。映画『徐福』はそんな環境に恵まれた作品だと言える。
この映画が凄いのは、今やトップ俳優と呼べるパク・ボゴムとコン・ユがダブルで主演していることだ。
内容的には、人類初のクローン人間をめぐる人間同士の暗躍を描いている。そのクローン人間に扮するのがパク・ボゴムだ。遺伝子の組み換えによって人造的に作られた複製人間であり、特異なキャラクターとなる。そんな役に扮するパク・ボゴムは「今までに前例のない役を引き受けた」と言える。
彼は、『雲が描いた月明り』で朝鮮王朝時代の世子(セジャ)になり、ソン・ヘギョと共演した『ボーイフレンド』では純粋な現代青年を演じた。
しかし、『徐福』では一転して人類初のクローン人間になっている。SFという有望ジャンルでどんなイメージをプラスしようとしているのか。
そのパク・ボゴムにとって、俳優の仕事に集中できる時間はそれほど長くない。というのは、兵役を控えているからだ。
入隊すれば、空白期間を余儀なくされる。
そのことが常に頭にあるだけに、2020年のパク・ボゴムは全力で芸能活動に取り組んでいくだろう。2020年のパク・ボゴムに大いに期待したい。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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