パク・ボゴムが主演する映画『徐福』は2019年5月から撮影を行なっていたが、10月にすべての撮影を終えて今は編集作業に入っている。
この『徐福』は韓国でも意欲作として注目されている。なにしろ、人類初のクローン人間をめぐる人間同士の暗躍を描いている。そのクローン人間に扮するのがパク・ボゴムだ。彼はなぜこの役を引き受けたのだろうか。
パク・ボゴムほどの人気俳優になると、次から次へとオファーがきて、どれを選ぶかがとても悩ましくなる。身体は1つしかないのに、持ち込まれる企画は無数にあるのだ。
そのときに、俳優の個性が出る……自分の持ち味が生かせる従来路線の作品を選ぶか、あるいは、まったく新しい役にチャレンジして自分の可能性を広げてみるか。そのどちらかが問われる。
既存のイメージを守れる作品であれば意図せぬ失敗の危険性を減らすことができるが、同じイメージが重なるという点が否めない。
その一方で、果敢に新しい役に挑めばリスクもあるが、その分、チャンスも広がる。そして、パク・ボゴムが出した結論は「チャレンジ」だった。
彼にとって、映画『徐福』は今後の俳優活動を左右する重大な作品になるだろう。
果たして、クローン人間という特異なキャラクターをパク・ボゴムはどう演じるのか。生身の人間とは表情や立ち居振る舞いも微妙に違ってくる。そのあたりをパク・ボゴムが演じ分けるところが興味深い。
しかも、慎重な作品選びに定評があるコン・ユがダブル主演となることも大きな話題だ。映画『徐福』の2020年上半期の公開が待ち遠しい。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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