大ヒット曲の“著作権”をめぐり所属事務所にプロデュース会社が最後の警告…FIFTY FIFTYの混乱続く【全文】

2023年07月05日 話題 #FIFTY FIFTY

数々の記録を更新したK-POPガールズグループFIFTY FIFTYをめぐる“内紛”が激化しているなか、最後警告がなされた。

【写真】“奇跡”のガールズグループ、FIFTY FIFTYとは?

7月5日、FIFTY FIFTYのプロデュースを担ったThe Givers社が立場文を通じて、「現在、(FIFTY FIFTYの所属事務所である)ATTRAKTは本質的な要素ではなく、歪曲された事実で大衆の目を覆っている」と指摘した。

続けて「ATTRAKTが主張している9000ドル(韓国ウォンで約1200万ウォン=約120万円)の曲費を支給して保有したものは、アルバム制作者の権利である隣接権だ。The Giversは隣接権については、いかなる権利も持っていない」と明らかにした。

「著作権を適法に所有した」

The Givers側はヒット曲『Cupid』の著作権について、適法な手続きを経て作家らとの議論の末に権利譲渡契約を締結し、代金を支給して保有した自分たちの権利と強調した。

(写真提供=ATTRAKT)FIFTY FIFTY

The Givers側は「このような過程は『Cupid』の発売前に行われ、作詞と作曲の修正、様々なバージョンでのミキシング、他アーティストとのコラボレーションなど、多方面で活用されるグローバルプロモーションの進行過程で手続き上の承認業務などの長い過程を簡素化するために、The Giversパブリッシャーを通じて適法な過程で移行したもの。明らかに会社の業務過程で取得した権利であり、実際に作品に参加したアン・ソンイルの持分率以外の海外著作者の持分は、パブリッシャーであるThe Giversが所有している」と説明した。

またThe Giversは、「ATTRAKTが支払った曲費でThe Giversが著作権を購入したという主張は、成り立たない明白な虚偽事実」とし、「制作費不足で曲を確保するのが難しかったATTRAKTの代わりに、The Giversが問題なく曲を先に購入し、ATTRAKTの資金が確保されて再び返してもらったのが真実」と強調した。

最後に「この立場文がThe Giversの最後の警告であり、以降の関連したすべての内容は法的手続きに従って忠実に事実関係を証明した後、再度申し上げる」と締めくくった。

(画像提供=ATTRAKT)7月4日、『Cupid』のMVがYouTube再生回数1億回を突破した​​​​​​

先立って7月4日、とある韓国メディアがThe Giversのアン・ソンイル代表がFIFTY FIFTYのヒット曲『Cupid』の著作権持分95%を所有したと報じた。

その報道によると、『Cupid』はスウェーデン音楽学校の学生たちが作った曲をアン・ソンイルがK-POPに編曲したもので、著作権の持分はアン・ソンイル(SIAHN)28.65%、B氏4%、ソン・ジャギョン(キナ=FIFTY FIFTYメンバー)0.5%、「The Givers」66.85%で構成された。

アン・ソンイル代表はスウェーデンの学生たちに9000ドル支払って著作権を譲り受け、所属事務所ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表はアン代表に曲費を返したが、著作権の購買に対する内容を知らせなかったと伝えられた。

なおFIFTY FIFTYは2022年11月にデビューした4人組ガールズグループで、2023年2月にリリースしたシングルアルバムのタイトル曲『Cupid』が大ヒットして注目を集めた。

同曲は米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」で、BLACKPINKが持っていたK-POPガールズグループの最長チャートイン記録(8週連続)を更新。またNewJeansが作ったK-POPガールズグループのデビュー最短期間での「HOT100」チャートイン記録まで更新(デビュー6カ月→デビュー4カ月)している。

中小芸能事務所がローンチしたガールズグループとしては快挙であり、“奇跡のグループ”とも呼ばれた。しかし現在は、メンバー全員が所属事務所を相手に専属契約効力停止仮処分申請を提起しており、活動が止まった状態だ。

(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY

The Giversの公式立場全文は、以下の通り。

7月3日に公表した立場文に続いて、ATTRAKTの関係者や記者の方々にお知らせします。

事実ではない内容と悪意を持って編集された情報、推測性の記事でマスコミと大衆を混乱させる行動を止めることを願います。

現在、ATTRAKTは本質的な要素ではなく、歪曲された事実で大衆の目を覆っています。どうかこの文章を読む多くの方々は、より賢明な判断をしてください。

「30年の経歴のベテラン制作者」と自負される方が、隣接権と著作権に対して区分もできない点について非常に残念に思います。

「著作隣接権」とは、著作権法上の著作物の価値を高めるのに一定の寄与をした者の権利であり、著作者に準じて保護され、通常、音楽と関連してはアルバム制作者の権利を言います。つまり、ATTRAKTが主張している9000ドル(韓国ウォンで約1200万ウォン)の曲費を支給して保有したものは、アルバム制作者の権利である隣接権です。The Giversは隣接権については、いかなる権利も持っていません。

「著作権」は著作物を創作した人の権利で、音楽と関連しては作詞家、作曲家、編曲家などが持つ権利を言います。これに対しては、The Giversが適法な手続きを経て作家たちとの議論の末に権利譲受契約を締結し、代金を支給して保有した権利です。

このような過程は『Cupid』の発売前に行われ、作詞と作曲の修正、様々なバージョンでのミキシング、他アーティストとのコラボレーションなど、多方面で活用されるグローバルプロモーションの進行過程で手続き上の承認業務などの長い過程を簡素化するために、The Giversパブリッシャーを通じて適法な過程で移行したものです。明らかに会社の業務過程で取得した権利であり、実際に作品に参加したアン・ソンイルの持分率以外の海外著作者の持分は、パブリッシャーであるThe Giversが所有しています。

契約書および具体的な情報は、各当事者たちの個人情報を保護するために公開することはできませんが、自社がその権利を確保する上でATTRAKTが主張する曲費ではなく、別途のインボイスを保有しており、ATTRAKT所有の曲費インボイスには「Music Production Fee」と明示されており、The Giversが支給した譲受渡費インボイスには「Music Intellectual Property Rights Fee」と明示されています。これは明らかに異なる内容であり、その資料は法廷で公開します。

したがってATTRAKTが支払った曲費でThe Giversが著作権を購入したという主張は、成り立たない明白な虚偽事実です。そのような論理なら、ATTRAKTは過去のアルバムの曲費支給を通じてすべての曲に対する著作権を保有しているのか、逆に聞きたいです。当時、制作費不足で曲を確保するのが難しかったATTRAKTの代わりに、The Giversが問題なく曲を先に購入し、ATTRAKTの資金が確保されて再び返してもらったのが事実です。このように事実を基盤としない虚偽の主張に対して、相当な不快感と共に、深い遺憾の意を表明せざるを得ません。

著作者とThe Giversパブリッシャー間の秘密保持条項により、契約と具体的な内容を明らかにすることはできませんが、これまで説明した事実は捜査機関と法廷で明確に釈明した後、その結果を公表しますが、私たちの主張と変わらないでしょう。

現在、ATTRAKTは前後の状況と脈絡は欠落したまま、本人たちの主張に合う一部の資料だけを部分的に公開しています。それでも私たちが今までATTRAKTに関して具体的な反論をしなかった理由は、法的手続きの外で争いを起こしたくなく、またATTRAKTとアーティスト間の法的紛争の当事者ではない自社が、何らかの影響を与えたくなかったためです。

これに対して虚偽の主張と編集された資料で引き続き、2次加害を継続する行為を止めてください。この立場文がThe Giversの最後の警告であり、以降の関連したすべての内容は法的手続きに従って忠実に事実関係を証明した後、再度申し上げます。

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