二つのドラマは共通点がとても多い。
【写真】「直視できません!」ユナ、“はだけた姿”でジュノに接近
土日ドラマ『生まれ変わってもよろしく』のムン・ソハ(演者アン・ボヒョン)と『キング・ザ・ランド』のク・ウォン(演者2PMジュノ)が、恋煩いに陥っている。
二人はよく似ている。それぞれMIグループとキンググループという財閥2世だ。また、それぞれドイツとイギリスで一人暮らしをしてから帰国し、ホテルの経営に乗り出した。系列会社が多いにもかかわらず、ホテルに定着した理由も同じだ。まさに母親である。
ムン・ソソは幼い頃に亡くなった母親の思い出が込められたホテルを当時のように蘇らせようと、ク・ウォンもやはり幼い頃に突然消えた母親の跡がキングホテルに残っているからだ。
財閥2世、外国生活、ホテル経営、そしてその理由が母親。ドラマのシンクロ率がほぼ“兄弟水準”だと言える。しかし、ドラマの志向は明らかに違う。
『生まれ変わってもよろしく』は慰め、『キング・ザ・ランド』は笑いに重点を置いていて、ジャンルもロマンスとラブコメと少し異なる。
そのため、ムン・ソハのトラウマの傷がク・ウォンより深い。ク・ウォンは母親の失踪だけだが、ムン・ソハは母親だけでなく初恋であり保護者だったユン・ジュウォンまで失い、当時の事故で聴力さえ失ってしまった。
彼らを恋煩いに陥れた相手も深刻さが違う。
ムン・ソハのパートナーはなんと1000年もの前世を記憶するバン・ジウム(演者シン・ヘソン)で、ク・ウォンのパートナーはおばあちゃんっ子であり、笑顔で乗り切るチョン・サラン(演者少女時代ユナ)だ。
彼女たちの行動の様相も一変している。パン・ジウムは突然ホテルに現れ「私と付き合いませんか?」と言い始めると「好きです」「今回の人生はそのために生まれました」「ついに私に惚れたんですね」と強行突破するような行動で、ムン・ソハの記憶に残った。
チョン・サランは初めての出会いでは「変態」と追い詰め、2回目は許可なくトイレを使う無礼を犯しておきながら、見せかけの薄っぺらな笑顔で乗り切った。ク・ウォンとしては当然の行動さえ「偉そう」と伝え、関わりたくないという思いすら加減なく表わした。
彼女たちの登場が、ムン・ソハやク・ウォンにかなりの波紋を呼んだ。
それまでの彼らは、何の意味もない日々をただひたすら生き延びただけだった。呼吸して、ご飯も食べて、お金持ちで働かなくても、一人の生活を営むことができたはずだが、ただそれだけの暮らしだった。
バン・ジウムとチョン・サランの登場は、ムン・ソハとク・ウォンのモノクロの人生を彩り始めたのだ。
過去の思い出に埋もれていたソハは、バン・ジウムによって「不思議だ」「いいな」という感情を取り戻し、亡くなった母親とユン・ジュウォンではないバン・ジウムを気にかけるように。
そして母親の失踪後、笑いに拒絶反応を起こしたク・ウォンは、人々の笑いと笑顔がただ見せかけだけではないかもしれないと思うようになる。そしてある瞬間から、片方の口元だけを上げてあざ笑っているように見えた笑みも柔らかく自然な笑顔を作ることができるようになった。
ジウムとサランにハマっていくムン・ソハとク・ウォン。彼らの「痛み」が終わった時の姿がすでに気になる。
なお『生まれ変わってもよろしく』と『キング・ザ・ランド』は、Netflixを通じて配信中だ。
(記事提供=OSEN)
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