ドラマ撮影現場での“迷惑問題”が今年に入って、すでに4回目だ。
【なぜ】ドラマ撮影現場にレンガを投げ込んだ40代の男…理由は？
女優パク・ウンビン出演ドラマ『無人島のディーバ』（原題）から、IUとパク・ボゴムが出演するドラマ『本当にお疲れ様でした』（原題）まで、ドラマ撮影中に市民に被害を与える事態が相次いで起きている。
6月1日には、チョン・ウソンとシン・ヒョンビンが出演するENAの新しいドラマ『愛していると言ってくれ』（原題）が議論に包まれた。理由は、制作陣が撮影後にゴミをまともに処理しなかったのだ。
最近、オンラインコミュニティには『愛していると言ってくれ』制作陣が撮影後、きちんと後片付けをしなかったという内容のコメントと、現場に放置されたゴミが含まれた写真が投稿された。
これに対して『愛していると言ってくれ』制作陣は6月1日、「まず、撮影中に放置されたゴミによって撮影に協力してくださった地域市民の方々に不快感を与え、心配をかけてしまって誠に申し訳ない」と謝罪した。
続けて「制作陣は当日、マニュアル通りに撮影を終えた後、現場整理の過程で発生した不十分な点を感じ、撮影途中にもゴミが放置されないようマニュアルを再び点検した」とし、「このようなことが再発しないよう事前に防止し、より徹底的に周辺整理を進行する」と約束した。
これに先立って、パク・ソダムとソ・イングクが撮影中の『もうすぐ死にます』（原題）も、撮影現場での迷惑が議論を呼んだりした。
去る5月、とあるオンラインコミュニティに「COEX（ソウルの巨大複合施設）にて通り過ぎる通行人に“××行け”と言ったドラマスタッフを告発します」という題名の文が上がった。その作成者は、そのドラマスタッフから暴言を吐かれたと主張した。
最終的に『もうすぐ死にます』側は、「先週末、撮影場所の整理および案内のために当日雇用された補助スタッフの不適切な言動があったことを確認した」とし、「制作過程でもう少し細心な注意を払えず不快感を与えたことを心より謝罪申し上げる」と頭を下げた。
IUとパク・ボゴム主演のNetflixオリジナルドラマ『本当にお疲れ様でした』も同じだ。
去る4月、とあるオンラインコミュニティには、高敞（コチャン：地名）の青麦祭りに行き、菜の花畑で撮影していると、ドラマスタッフが道を塞いだうえに菜の花畑の写真撮影まで防ぐなど無理な制止を行ったという文章が投稿され、似たような被害を受けたというコメントが続いた。
これに対して『本当にお疲れ様でした』の制作会社PANエンターテインメント側は、『OSEN』に「まず不便を体験された市民の方々に心より謝罪の言葉を申し上げる」とし、「安全な撮影とネタバレ防止のための過程で、不便を最小化するために努力したが、貴重な時間を出して訪問された方々にもう少し細心な注意を払えなかった点に対して、もう一度謝罪する」と謝った。
パク・ウンビンが撮影しているドラマ『無人島のディーバ』は4月26日午前3時頃、ソウル鍾路区・昌信洞の某所で、40代の男が撮影現場にレンガを投げ、現場にいた女性スタッフが負傷する事件が起こった。
幸い、その女性スタッフは病院に搬送されて治療を受け、大きな負傷はなかったという。
これと関連して40代の男は調査過程で犯行を認め、「撮影中に発生した光と騒音に腹が立った。眠れなかった」と明らかにしたことが知られ、一般市民の生活区域である現場付近で夜明けに撮影したこと、また騒音があったのではないかという疑惑に包まれた。
『無人島のディーバ』側は、「まだ事件が終結したわけではない。警察の調査がまだ進行中だと理解している」と慎重に答え、「今後、撮影現場により一層細心の注意を払う」と明らかにした。
制作陣が謝罪こそしたが、今年だけですでに4回も浮上したドラマ撮影現場の迷惑問題。制作陣の立場ではドラマ撮影がうまく進行されることが重要だが、スタジオ撮影でない状況で周辺の環境に気を使うのは当然のことだろう。
しかし議論になったドラマスタッフたちは、そこで暮らす市民を念頭に置かず、ひたすらドラマ撮影だけに気を使ったことで、住民たちに不満を抱かせた。実際にオンライン上では、「撮影は政治家の遊説なのか」「謝罪さえすれば済むのか」といった反応が続いている。
形式的な謝罪で目の前の議論を抑え込むよりも、制作陣と現場スタッフの認識を変化させることが必要な状況だ。
（記事提供＝OSEN）
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