検察がプロポフォールやコカインなど5種の麻薬投薬疑惑をかけられている俳優ユ・アインに対して、拘束令状(逮捕状)を請求した。
5月22日、ソウル中央地検は、麻薬類管理に関する法律違反の容疑をかけられているユ・アインと、彼の知人である美術作家A氏に対する拘束令状を請求した。
2人が拘束されるかどうかは、今週中に裁判所の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を通じて決定される予定だ。
ユ・アインはプロポフォールの常習投薬をはじめ、大麻、コカイン、ケタミンなど麻薬5種投薬の疑いがかけられているが、そのうち大麻を除いた4種類の麻薬投薬の容疑は否認しているという。
これに先立って韓国食品医薬品安全処は、ユ・アインのプロポフォール常習投薬の状況を把握し、警察に捜査を依頼した。それによると、ユ・アインは2021年の1年間、計73回にわたって4400ml以上のプロポフォールを投薬していたことがわかった。
警察はユ・アインがこれまで100回以上もプロポフォールを投薬したと見ている。
その後、ユ・アインの尿や毛髪検査を通じて大麻、プロポフォール、コカイン、ケタミンなど4種の麻薬類成分が検出された。弱り目にたたり目で、ユ・アインの医療記録から向精神薬であるゾルピデムを医療目的以外で処方された状況まで浮上した。
ソウル警察庁・麻薬犯罪捜査隊は5月19日、ユ・アインらに対して証拠隠滅の憂慮と逃走の恐れがあるとして拘束令状を申請した。
ソウル警察庁関係者は同日の懇談会で、「捜査を本格的に行うまでは単純な投薬程度と考え、身柄処理を検討しなかった。しかし容疑を否認しており、投薬した麻薬類の種類と回数が増え、証拠隠滅の恐れがある点を総合的に考慮した」と令状申請の背景を説明した。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
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