映画『アジョシ』の子役として知られる女優キム・セロンが飲酒運転から約10カ月後に法廷に立つことになった。
事故の補償金による資金難、所属事務所との契約解約など苦難を経験した彼が初裁判でどんな立場を明らかにするか、どのような結末を迎えるか関心が集まっている。
3月7日、韓国法曹界によると、ソウル中央地裁・刑事4部単独のシン・ヒョクジェ部長判事は本日(3月8日)午前10時、道路交通法違反(飲酒運転)などの疑いで起訴されたキム・セロンの1次公判期日を開く。
これに伴い、キム・セロンが飲酒運転事故以後10カ月ぶりに公の場に姿を現すなかで、キム・セロンが初裁判でどんな立場を明らかにするか関心が集まっている。
先立ってキム・セロンは昨年5月18日午前、ソウル江南(カンナム)区で泥酔したまま運転し、歩道の上にあった変圧器や街路樹に突進。採血の結果、事故当時、キム・セロンの血中アルコール濃度は免許取り消し水準(0.08%)をはるかに上回る0.2%となった。
当時、事故によって変圧器は大きく損傷し、周辺の商店など57カ所への電気供給が途切れたが、約3時間で復旧。キム・セロンは事故後、「もっと慎重かつ責任感を持って行動しなければならなかったが、そうできなかった。心から謝罪する」と頭を下げたが、世間は冷ややかだった。
その後、キム・セロンは決まっていた映像作品への出演が取り消しとなり、芸能活動を自粛。生活も厳しくなったことで、カフェでアルバイトをしていたことも話題になった。
アルバイトが知られると世論は同情に傾きかけたが、自粛中に知人たちを招待して誕生日パーティーをしていたことが発覚。キム・セロンは自作の誕生日カードに「準備物は体と酒」と書いていたことで、飲酒運転事故を起こした者として、いかがなものかと再び物議を醸した。
飲酒運転によって出演予定だったドラマ『車輪』、Netflixオリジナル『ブラッドハウンド(原題:猟犬たち)』から降板。結局、世間の冷たい意見に、キム・セロンは所属していた芸能会社ゴールドメダリストとの再契約も不発に終わり、現在は所属事務所がない状態だ。
すでに最悪のキャリアを更新している彼女がどのような結末を迎えるのか、注目が集まる。
◇キム・セロン プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年に公開された『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞した。現在は実力派女優として多方面に活躍。特に、2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。
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