韓国のコンサート企画企業Moco ENTが、歌手キム・ヒジェと所属事務所Chorokbaem E&M(旧SKY E&M)を相手に、キム・ヒジェ2度目の単独コンサートの失敗および海外マネジメント契約に関して損害賠償請求訴訟を提起した。
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Mocoは2月7日、報道資料を通じてキム・ヒジェの所属事務所であるChorokbaem相手に損害賠償請求訴訟を提起したと明かした。
資料によると、Mocoの法律代理人である法務法人バルンはChorokbaemに対して、海外マネジメント契約およびコンサート契約不履行などに伴う損害賠償金約6億4000万ウォン(約6400万円)を賠償せよという内容の訴訟を提起したという。
この訴訟についてMocoは「我々はキム・ヒジェに対するマネジメント権限を代行し、マネジメント契約にともなう契約金だけでなく、今後の関連費用の大部分をMocoが支給した」と知らせている。
コンサートの件については「被告たち(キム・ヒジェ、Chorokbaem)は、コンサートの開催成功のために必要な資料を提供し、振り付けおよび合奏練習など公演準備に誠実に協力する義務があったが、これを履行しなかったことは明白で、甚だしくは履行を拒絶したりもした」とし、「このような理由で、原告Mocoに発生した損害を共同で賠償する義務がある」と立場を述べている。
Moco側は「被告らは原告の株式会社Moco ENTにコンサート費用4億9717万1140ウォン(約5000万円)と、マネジメント関連費用1億7632万5150ウォン(約1800万円)および、これに対して、この事件訴状副本送達翌日から全て変換する日まで、年12%の割合で各々支給する義務がある」と主張。
先立ってMocoは昨年7月から開催予定だったキム・ヒジェの2回目の単独コンサートの公演企画を担当していた。また2021年5月には海外マネジメント独占権限代行契約を結んだ経緯がある。
この公演を準備していた過程で、Chorokbaem側がMocoを相手に契約無効訴訟を提起したことが発端となった。
Chorokbaemは、Moco側が契約上支払わなければならないキム・ヒジェの出演料を前払いしなかったと主張。これに対してMocoは、Chorokbaemが公演に必要な音源を渡さなかったため、公演準備に支障が生じたと反論したのだ。結局、当該コンサートは取り消しになり、多くのファンに残念さを残したことがある。
最後にMocoは「今回の事件を契機に、マネジメント会社間の契約不履行および連絡断絶のような慣行は消えなければならない」とし、「芸能人として有名税を利用した契約を無分別に進行し、守らず、連絡が途絶えるなどの当然視されていた業界を撹乱するような行為も根絶されなければならないだろう。二度とこのようなことが業界に起きないよう、最後まで法の枠内で最善を尽くす」と伝えた。
なお、先立ってChorokbaemがMocoを相手に起こしたコンサート契約無効民事訴訟は、3月2日に弁論期日が決まっている。
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