芸能界のスターと所属事務所の葛藤は昨日今日のことではない。
【画像】男性スタッフがK-POPアイドルの髪を引っ張って炎上
以前までのスターたちは葛藤を表わすよりも、業界の慣行と雰囲気に従って消極的に対応してきた。しかし現在は積極的に声を出し、法廷闘争を辞さない姿勢で自分の権利を守ろうと努力している。
最近、K-POP界でも所属事務所と所属アーティストの紛争が何度も提起されて注目されている。
特に昨年、チュウがガールズグループLOONA(今月の少女)から脱退となり、LOONAと所属事務所であるBrockBerryクリエイティブの葛藤が大きな話題に浮上した。
チュウは2021年にBrockBerryクリエイティブを相手に専属契約効力停止仮処分申請を出し、2022年3月に一部勝訴の判決を受けた。その後、所属事務所側はチュウがスタッフに暴言とパワハラをしたと主張し、チュウをグループから脱退させた。
これに対してチュウは、「ファンの方々に恥ずかしいことをしたことはない」と自ら立場を伝えたりもした。
以降、他のLOONAメンバーたちもやはり順に専属契約効力停止仮処分申請を提起し、先に訴訟を始めたメンバー9人のうち、ヒジン、ジンソル、チェリ、キムリップが勝訴し、ハスル、ヨジン、イヴ、ゴウォン、オリビアヘが敗訴となった。
続いて訴訟に参加しなかったビビとヒョンジンまで仮処分申請を行ったことが知られ、メンバー全員が所属事務所との葛藤を抱えていることがわかった。
またBrockBerryクリエイティブは最近、チュウの芸能活動を禁止してほしいという内容の陳情書を韓国芸能マネジメント協会と韓国芸能制作者協会に提出し、葛藤が長期化する兆しが見えている。
BrockBerryクリエイティブ側は、チュウがすでに2021年に芸能事務所BY4Mと契約を締結するために、テンパリング(契約期間満了前に事前接触)をしたと判断し、マネジメント契約違反を主張している。
これに対してチュウは自身のSNSに、「最近偽りの情報提供に基づいた記事が度を過ぎているようだ。2021年12月にはBY4Mという会社をよく知らなかった。私はもちろん、メンバーまで嘘で縛るのは耐え難いので、近いうちに立場を整理して対応することにする」と明らかにし、強硬な対応を予告した。
歌手のパク・ヒョシンも長らく所属事務所と対立している。前所属事務所と数回の法廷争いに臨んだパク・ヒョシンは、現在の所属事務所であるGloveエンターテインメントとも紛争に突入した。
パク・ヒョシンは2022年4月、自身のファンコミュニティを通じて「前から少しずつ延ばされてきた精算金は、コンサート精算金まで加わって受け取ることができず、この3年間の音源収益金と専属契約金も受け取れなくなる状況に至った」と自身の状況を公開した。
続けて彼は「最大限に円満に状況を解決しようと我慢し、また我慢しようと多くの努力をしたが、待つ時間が繰り返され長くなるだけだった。祈っていた気持ちや期待とは違い、むしろ状況は良くならず、結局は今の所属事務所とはこれ以上共にできないと判断した」と伝えた。
以降、パク・ヒョシンは他の株主と一緒にGloveエンターテインメントを相手取って新株発行無効訴訟を提起し、最近の1審で勝訴した。
他にもボーイズグループOMEGA X(オメガエックス)が昨年、所属事務所の女性代表から暴言、暴行を受けたという疑惑が提起されて議論に包まれた。
当時、所属事務所SPIREエンターテインメント側は、「ワールドツアーを終えた後、残念に思う部分について話す過程で感情が激しくなった」とし、「メンバーと所属事務所は引き続き対話を交わし、現在はすべての誤解を解いた」と明らかにした。
だがメンバーたちはSNSを開設し、「泣きたいほど所属事務所から不当な待遇を受けた」と反論して記者会見まで開き、所属事務所代表の暴言と暴行、セクハラなどを暴露した。その後、OMEGA Xのメンバーたちは所属事務所を相手に専属契約効力停止仮処分訴訟を提起し、最近勝訴した。
OMEGA XのメンバーたちはSNSを通じて「僕たちは今日、所属事務所を相手に専属契約効力停止仮処分訴訟で勝訴した」とし、「皆さんが勇気を出してくれて手を差し伸べてくれたおかげで成し遂げることができた。これまで心配して応援してくれてありがとう。これからもっと良い音楽と素敵な姿で報いたい」と伝えた。
積極的に声を出し、法廷争いを辞さないK-POPアイドルたちが増えているなかで、業界の慣行や雰囲気まで変化していくのか、注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
■日本人メンバーは“前科”がつくはめに…K-POPグループ、所属事務所との訴訟で勝利
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