兵役中に営利目的の契約を結んでいた？韓国歌手への疑惑を“腐敗行為”として申告「道義に外れた」

歌手キム・ヒジェが軍服務中に営利契約をした疑惑などで、国民権益委員会に腐敗行為として申告された。

【写真】「えっ、そんな理由で？」兵役免除された韓国スター20人

申告したのは、映画『1級機密』のキャラクターのモチーフになった国防権益研究所キム・ヨンス所長だ。

12月22日、キム・ヨンス所長は『OSEN』との電話インタビューで、「キム・ヒジェとミスタートロット文化産業専門会社代表のチェ氏に対する腐敗行為申告書を国民権益委員会に提出した」と明らかにした。

軍服務当時に特別な恩恵を受けた？

キム・ヒジェは現在、軍服務当時に特別な恩恵を受けたのではないかという疑惑に包まれている。キム・ヒジェは2019年11月23日、ミスタートロット文化産業専門会社（有限会社）と、TV朝鮮のオーディション番組『ミスタートロット』トップ8内に入った以降のすべての芸能活動に対する権限を委任するという内容の放送芸能活動契約を締結した。

しかしキム・ヒジェが海軍から除隊したのは、2020年3月17日だ。軍人の地位および服務に関する基本法第30条（営利行為および兼職禁止）である軍務以外の営利目的業務に従事できないという条項に違反したとの疑惑だ。

特に、国防部長官に許可をもらった場合は例外的に兼職が可能だが、契約当時のキム・ヒジェは「士兵」の身分であり、『ミスタートロット』は契約後の2020年1月2日から放送されているという点で、国防部長官が一介の士兵に活動を許可したとは容易に頷けないという主張が提起された。

これに対してキム・ヒジェ側は「軍服務当時、キム・ヒジェは軍楽隊にマネジメント契約や出演料などを報告し、指揮統制を受けていたという。キム・ヒジェは軍楽隊幹部と一緒に外出などを行い、競演が遅く終わる日には近隣の軍ホテルで宿泊し、翌日部隊に復帰した。これも軍楽隊の指示通りに進めたという」と立場を明らかにした。

また、キム・ヒジェが軍服務当時、コンサート契約を締結して営利活動を図ったという疑惑についても、「キム・ヒジェの軍服務当時にはコンサートが行われなかった。公演自体は軍服務が終わった後に行われた。軍服務者の身分だったとき、収益的な側面がなかったと理解している」と説明した。

キム・ヨンス所長は『OSEN』との電話インタビューで、キム・ヒジェを国民権益委員会に申告した理由について、「海軍はキム・ヒジェに最大限の好意を与えたが、キム・ヒジェは事前の承認なしに営利活動契約書を締結した。本人が除隊したとしても、軍人の身分でしてはならないことをした」とし、「それなのにキム・ヒジェはあたかも自分には何の過ちもなく、法的にも何の問題もないという立場を明らかにした。そのため海軍は、知っていながらも黙認したと非難されている。海軍の名誉が失墜したにもかかわらず、キム・ヒジェには謝罪がない。道義に外れた」と明らかにした。

キム・ヨンス所長は、「軍は名誉で生計を立てている。これは名誉に関する問題だ。その意味で残念に思った。国民権益委員会に腐敗行為として申告し、キム・ヒジェに本当に過ちがないかどうかを明らかにしたい。私は海軍に長く携わり、調査官として長く働きながら一般人が見たことのないものを見る。それで、その手続きを進めるために申告書を提出した」と説明した。

続いて「一般兵の身分だったキム・ヒジェは軍人服務基本法、腐敗防止法をよく知らないかもしれない。しかし彼と契約を締結した主体には、法曹チームもあり、軍人を相手に営利活動契約書を書いてはならないということを知っていたのではないだろうか。これは法令に違反したものだ。法令に違反する行為を勧告する行為も腐敗行為と同じだとされているため、ミスタートロット文化産業専門会社のチェ代表も一緒に申告した」と付け加えた。

特にキム・ヨンス所長は、「キム・ヒジェは海軍の名誉を汚した。これは道義的にも正しくない。海軍が外部から誤解を受けた部分があって申し訳なく思うという謝罪がなければならない。謝罪すれば、これ以上は行わない予定だ」と述べた。

なおキム・ヒジェは、TV朝鮮のオーディション番組『ミスタートロット』でTOP7に入り、注目を集めた。以降、『ポンスンア学堂』などのバラエティ番組に出演し、ドラマ『今からショータイム！』を通じて演技者としてもデビューした。

12月22日に初放送されるTV朝鮮の『ミスタートロット2』にも出演する予定だ。

（記事提供＝OSEN）

■「日本国籍を放棄します」韓国国籍取得のための試験を受けた歌手、結果は？

■俳優ヒョンビンの“兵役”は何がすごかったのか。今も語り継がれる理由

■“兵役逃れ”で消えたK-POPスター、20年も韓国に入国できない現状を変えられるか